【愛称:イノベーティブ・フューチャー】掲示板で評判のグローバル・プロスペクティブ・ファンドの今後の見通しを含め徹底評価!

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【愛称:イノベーティブ・フューチャー】掲示板で評判のグローバル・プロスペクティブ・ファンドの今後の見通しを含め徹底評価!

グローバル・プロスペクティブ・ファンドは日興アセットマネジメントが販売している投資信託です。

既に基準価額が10,000円を切っており、あまり期待ができませんが見ていきたいと思います。

 

ちなみにグローバルという名前がつくファンドは星の数ほどあります。

「グローバル」とつけると販売が捗るのかもしれません。成績が良いものは筆者が見てきた限りは少ないです。

以下では多くの投資信託をみてきた筆者の観点で魅力的なファンドについてまとめていますので参考にしていただければと思います。

 

 

グローバル・プロスペクティブ・ファンドとは?どんな投信?

具体的に中身をみていきましょう。

 

「破壊的イノベーション」を起こし得る会社へ投資

投資対象は世界の上場株式の中から「破壊的イノベーション」を起こし得るビジネスを行う企業の株式を投資対象とするようです。

「破壊的イノベーション」と聞くと嫌な予感しかしません。米国のグロースファンド、ARKが銘柄選定をしているということですね。

2020年は株式市場のヒーローだったファンドですが、2021年以降は大暴落しています。

ARKKの株価推移

 

既に負け戦感溢れる投資信託ですが、根気よく調べていきたいと思います。

 

組入上位10銘柄の顔ぶれとは?

2024年6月末時点の公表されている最新の構成上位銘柄は以下となります。

グローバル・プロスペクティブ・ファンドの構成上位銘柄

 

テスラは電気自動車で、ズームは皆さんもご存知のとおりビデオ会議の会社ですね。

ROKUはアメリカのストリーミングデバイスメーカーで、オンライン動画の配信プラットフォームを提供している会社です。

構成最上位のテスラは他のマグニフィセントセブンといわれる大型テクノロジー企業が復活しているなか大きく下落してしまっています。

TSLAの株価推移

 

ちなみに前回分析した2022年10月からの構成上位銘柄の推移は以下となります。

価格の値動きによって順位は変わっていますが殆ど顔ぶれで長期投資していることがわかりますね。

 

2024年5月末 2024年1月末 2023年10月 2023年5月 2023年2月 2022年10月
1 テスラ ロク ロク テスラ テスラ ズーム
2 コインベース テスラ コインベース ロク ロク テスラ
3 ロク コインベース ズーム ズーム ズーム ロク
4 ブロック ズーム テスラ ブロック ブロック CRISPRセラピューティクス
5 ロブロックス ブロック ブロック コインベース イグザクト・サイエンシズ ブロック
6 ロビンフッド ロブロックス ドラフトキングス ユーアイパス コインベース イグザクト・サイエンシズ
7 ズーム ドラフトキングス ユーアイパス CRISPRセラピューティクス ユーアイパス テラドック・ヘルス
8 パランティア トゥイリオ ロブロックス ドラフトキングス ショッピファイ ショッピファイ
9 ショッピファイ ユニティ トゥイリオ トゥイリオ トゥイリオ ユーアイパス
10 メタ ユーアイパス ユニティ イグザクト・サイエンシズ ドラフトキングス インテリア・セラピューティクス

 

全くARKの2020年からの主力ポートフォリオの内容が変わらないと思います。ズーム、テスラ、ロク、全て暴落しました。

テスラは2023年に反転していますが、最高値にはまだまだ遠いです。ポートフォリオを変えないのはもはやわざとでしょう。

 

人気銘柄を並べていれば、初心者投資家は「未来を信じて」投信を買ってくれますからね。2021年後半にこの投信をお奨めするような金融機関は心からどうかと思います。

もっと素晴らしい投資先はいくらでもあります。

 

 

 

手数料

グローバル・プロスペクティブ・ファンドは指数に対してプラスのリターンを狙うアクティブ型の投資信託です。

一般的にアクティブ型投信は高い手数料となっているのですが、ジェイリバイブの手数料は非常に高くなっています。

 

購入手数料は3.3%で、信託報酬は年率1.658%となっています。つまり、初年度は年間4.958%の手数料が発生し、翌年度以降は1.658%の手数料が発生します。

他のアクティブ型投信と比べても高い手数料水準となっています。

関連:アクティブファンドはやめとけ!?インデックス型投信とどっちがおすすめ?成績や手数料を中心に金融庁データをもとに徹底比較!

 

グローバル・プロスペクティブ・ファンドのリターンや運用利回りとは?

肝心の運用実績についてみていきたいと思います。

グローバル・プロスペクティブ・ファンドの運用実績

グローバル・プロスペクティブ・ファンドの運用実績

 

上記は2024年5月末時点であり、基準価額は約13,050円となっております。あれだけのバブルを経験しておきながら、年率は6%です。ひどい有様です。

コロナバブルを全て乗り切った素晴らしいリターンを出していましたが、金融引き締めに転じると同時に急降下してしまいました。

このようなテーマファンドは、個人投資家の手腕が問われてしまうので、「投資信託のプロの投資家に運用を任せる」という運用とは程遠いものであることがわかります。

 

暴落局面が来る前に、営業した窓口や営業員は個人投資家に注意喚起したのでしょうか?

窓口や営業員は販売のプロであり、きっと暴落がいつ来るのかなどそういった発想もきっとないのでしょう。

筆者なら2021年10月頃には既に米FRBがBS縮小、利上げをシグナルしていましたので、このようなファンドは即売りです。

 

トータルリターンは以下の通り悲惨なことになっています。

投信販売開始時期が2019年6月と最高のタイミングであれだけのバブルを全て享受していながらひどい成績になっています。

 

1カ月 3カ月 1年 3年
トータルリターン -3.26% 0.45% 23.33% -43.09%

 

ナスダックS&P500と比較してもこの1年は散々な結果です。(02312196=グローバル・プロスペクティブ・ファンド)

 

グローバル・プロスペクティブ・ファンドとナスダックとS&P500指数の比較

 

 

グローバル・プロスペクティブ・ファンドの掲示板での口コミ評判

以下はYahoo!掲示板ですが、ファンドが大暴落すると販売会社の項目が空欄になってしまうのでしょうか・・・?

 

「イノベーティブ・フューチャー
基準価額 11/18
9,721円
-126(-1.28%) ⤵️⤵️⤵️」

「ティー・ロウ・プライス 米国オールキャップ株式ファンド はいかが?とみずほから電話がかかってきた。 グローバルプラスペクティブで大迷惑をかけてすみません的なことも
言われた。どうしよう。ドツボにハマるかなぁ。。」

「2週間ほど前に担当者から電話があり、アメリカの中間選挙が終わったらUS関連のものは上がるはず、と…
あまりにも下がったのでいよいよ手離すのではと心配されたのかしら
口うるさいけれどそれほど大口ではありませんぞ」

「ツイッターに大手広告撤退
テスラにも影響有るだろうな」

「いつのまにか販売会社が空欄になってる😳」

 

 

グローバル・プロスペクティブ・ファンドの今後(2024後以降)の見通し

同ファンドはわかりやすくハイテク成長株への投資を実行しています。長期金利が下がらない限りは永遠に上がってきませんし、長期金利が下がっても選りすぐりの銘柄しか株価は上がってきません。

「金利がいつ下がるか?」ということを考えた時に2024年後半だと筆者は考えています。

 

これはインフレがしっかりピークアウトするようであれば、利上げも打ち止めとなり利下げを期待し始めるからです。

しかし、賃金インフレが全く止まらない状況を見るに、インフレがこのままピークアウトするとは思えず利下げ転換にはまだまだ時間がかかるものと思います。

また、株式市場自体が利下げ転換した後に暴落を経験している歴史があります。

度々の暴落を経験してきたS&P500指数

 

つまり、グローバル・プロスペクティブ・ファンドの下落はまだまだ続く可能性があるということです。

グローバル・プロスペクティブ・ファンドをどうしても買いたいのであれば、少なくともFRBが利下げ転換したのを確認してからで良いでしょう。

 

ただし、利下げ転換したとしても、ポートフォリオ上位にいるズームやロクが上昇するかはわかりません。

筆者はこの2つの銘柄はコロナ特需で成長した銘柄だと感じており、今後もまだ事業に伸び代があるかというと疑問ばかりです。

グローバル・プロスペクティブ・ファンドのようなテーマファンドに関しては、どうしてもポートフォリオ上位銘柄の個別銘柄分析が必要になってくるでしょう。

手間を考えると、余計に買いたくないファンドですね。マクロ経済が読みにくい今は、どんな相場でもリターンが狙えるヘッジファンドなども選択肢に入れても良いかと思います。

終わりに:下落を回避して安定的に高い利回りで資産形成する方法

 

 

「資産を他の人よりも大きく増やすためには?」

一部の人は、上場小型ベンチャー株に全力投資し、株価の急騰を狙ったり、信用取引でレバレッジをかけることを考えるかもしれません。

あるいは、仮想通貨の草コインに投資して、一発逆転を夢見ることもあるでしょう。しかし、こうしたアプローチでは一生資産を増やすことはできません。

 

むしろ、大きな損失を被るリスクが高いのです。短期的な大儲けを狙うことは、同時に大きな損失を招く可能性があり、それは投資というよりもギャンブルに近いものです。

資産運用において最も重要なのは、「小さなリターンでも確実にプラスを積み重ねる」ことです。時間をかけて複利の力を活かすことが、安定した資産増加の鍵となります。

世界一の投資家と称されるウォーレン・バフェット氏も、以下の2つのルールを最も重要としています。

 

ルール1. 絶対にお金を損しないこと。

ルール2. 絶対にルール1を忘れないこと。

 

「損をしない」「プラスリターンを確実に積み重ねる」という考え方が、資産運用の基本です。「クラシック」かつ「質実剛健」な資産運用を心掛けましょう。

私も長年にわたり資産運用を続けてきましたが、この哲学に基づいた投資を実践するようになってから、資産の増加スピードは驚くべきものとなりました。

このアプローチを採用しているファンドをいくつかまとめましたので、ぜひ参考にしてみてください。

 

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