リーマンショック以降、米国株をはじめとして先進国株式が上がり続けていますが、高値になりすぎており、ある種バブルのような状態になっています。
今後、バブルが一気に弾けて大暴落する危険性もありこれから投資を始めるなら新興国株式が圧倒的におすすめです。
まず、経済成長の面で見ても新興国は先進国よりも圧倒的に成長していくと予想されています。
こちらは世界経済全体に占める新興国と先進国の割合を表しています。
2000年にはわずか20%しかなかった新興国の経済は順調に成長し続け2020年には40%に上っています。そして、今後も経済成長し続けやがて半々になると見込まれています。
さらに、投資で大切なポイントとして株価の水準が挙げられます。今の株価は割高なのか割安なのか、割安で買わなければどんなに成長が期待できる株でも利益は出ません。
そこで、先進国と新興国のPER(=株価の割安度を測る指標)を比較してみましょう。下の図は先進国のPERに対する新興国のPERです。
日本や米国などの先進国の株式に比して新興国の株が割安なのがわかりますね。
図を見ると分かるように、相対PERは1を大きく下回っており、新興国株式の方が先進国より非常に割安となっています。
仮に先進国株式と同程度のPERになるだけで、新興国株式の株価には30%以上の上昇余地があるのです。
今回は新興国投資を行っている個別のファンドごとに詳細に分析した結果をお伝えしていきたいと思います。各ファンドについて以下の観点からランキング形式でお伝えしていきたいと思います。
✔︎投資対象国の魅力度
✔︎狙えるリターン
✔︎安定性
✔︎ファンドマネージャーの実績
Contents
- 1 第1位:オリエントマネジメント
- 2 第2位:深セン・イノベーション株式ファンド
- 3 第3位:新興国全体に投資するETF「VWO」
- 4 第4位:新成長中国株式ファンド (愛称:シャングリラ)
- 5 第5位:CXSE(ウィズダムツリー中国ニューエコノミーファンド)
- 6 第6位:eMAXIS Slim 新興国株式インデックス
- 7 第7位:HSBCチャイナオープン
- 8 第8位:ベトナム成長株インカムファンド
- 9 第9位:DIAM中国関連株式オープン
- 10 第10位:三井住友ニューチャイナファンド
- 11 第11位:中華圏株式ファンド
- 12 第12位:新生・UTIインドファンド
- 13 第13位:ベトナム株式ファンド
- 14 第14位:ドイチェ・インド株式ファンド
- 15 第15位:iTrustインド株式
- 16 第16位:高成長インド・中型株式ファンド
- 17 第17位:新光ピュア・インド株式ファンド
- 18 第18位:ダイワ・インド株ファンド
- 19 第19位:HSBCインド株式ファンド
- 20 第20位:HSBCインドオープン
- 21 第21位:ニッセイ・インド厳選株式ファンド
- 22 第22位:HSBCインド・インフラ株式オープン
- 23 第23位:野村インド株投資
- 24 第24位:NNインドネシア株式ファンド
- 25 第25位:HSBCインドネシア債券オープン(毎月決算型)
- 26 第26位:eMAXIS新興国リートインデックス
- 27 第27位:野村アフリカ株投資
- 28 第28位:イーストスプリング・インドネシア株式オープン
- 29 コラム:新興国で魅力的な国の条件とは?
第1位:オリエントマネジメント
投資対象国魅力 95点 |
中国は高い成長を実現してきたにもかかわらず株価は低迷し割安度が格段に高まっていた。そんな中、遂に中国当局が本格的な金融緩和を打ち出し上昇に転じている。日本でいうアベノミクスの初期に相場に入ることができる状況が整っており絶好の投資機会が訪れている。 |
狙えるリターン 100点 |
高成長が期待できるのに配当利回りが10%を超える銘柄を狙い撃ちして安定して高いリターンを実現している。運用開始から3年間は中国株の下落局面であるにもかかわらず50%近いリターンを叩き出している。中国株のバブル相場入りの局面では、どれだけ高いリターンがでるか非常に楽しみなファンド。数年で3倍から5倍も十分ありうる。 |
安定性 80点 |
新興国株は値動きが激しいのが特徴ではあるが、そんな中にあって3年間安定してプラスリターンを叩き出しているところは非常に評価できるポイントである。 |
ファンドマネージャー 90点 |
東大卒のファンドマネジャーは以前他の新興国でも投資実績があり平均年率60%の高いリターンを叩き出してきた。オリエントマネジメントは2021年6月から運用開始となっているが中国株の下落局面でも高いアクティブリターンを出しており手腕は確か。 |
オリエントマネジメントは今正に旬な中国株式市場に投資をするヘッジファンドです。
中国について皆さんどのような印象を持たれているでしょうか?
人によって様々だとは思いますが以下のような印象の方が多いと思います。
✔︎ 遅れている。まだまだ発展途上国。
✔︎ 技術力は低い。
✔︎ 一人っ子政策等でもう成長力は低い。
しかし、残念ながら上記のネガティブなイメージは全て誤りです。
中国は既に日本のGDPを追い抜かして10年以上が経過し2028年には米国を追い抜くことが想定されています。
成長力は依然として高水準を維持しています。
更に、実はイノベーション国家として変貌を遂げており最もイノベーションに優れた企業ベスト10に中国は3つもランクインしています。
日本はソニーだけという悲しい結果ですね。
そして何より現在中国の経済水準に着目してほしいのですが中国は1人あたりのGDP水準は日本のバブルが発生した1980年代中盤の水準に到達しています。
国民がある程度豊かでないと株式に投資する余裕は生まれませんからね。そして、中国株は中国経済が飛躍したこの10年間で横ばいとなっていました。
GDPの成長よりも株価の伸びが小さいということは、上昇する圧力が溜まっているということを意味します。
ほとんど成長していない日本の日経平均と比べると如何に現在の中国株が割安に放置されているからは歴然かと思います。
GDPが低下する中で日経平均が上昇してきたのは、ひとえにアベノミクスで実施された大規模な金融緩和によります。
金融緩和の中でも特にお金を市場にばら撒く量的緩和を行えば株価は大きく上昇していきます。そして、2024年9月についに中国も量的緩和を実施する構えを見せています。
中国はトップクラスの国有銀行に最大1兆元(約20兆6200億円)の資本注入を行うことを検討している。低迷する景気の下支えが狙いだ。事情に詳しい関係者が明らかにした。
2008年の世界金融危機以後、中国政府が大手行に資本を注入するのは初めて。中国は経済の活性化を狙い、住宅ローン金利の大幅引き下げや主要政策金利の引き下げを実施した。上位6行の自己資本比率は要件を大幅に上回っているが、当局は銀行への資本注入を急いでいる。
これを機に株価は上昇を開始していますが、まだまだ今までの低迷を考えると序盤です。ここから4倍から6倍になる可能性を秘めています。
そして肝心の2021年6月から運用が実施されているオリエントマネジメントのリターンを見ていきましょう。
運用開始から中国株が大きく下落してきた中にあって、オリエントマネジメントは高いリターンを叩き出しています。
逆風でも結果を残したファンドが量的緩和による追い風でどれだけ伸びてくれるか期待したいところです。
>>更に詳しくオリエントマネジメントについて知りたい方はこちらから。
第2位:深セン・イノベーション株式ファンド
投資対象国魅力 90点 |
中国の中でもハイテク企業が多く存在している深センに上場しているハイテク銘柄を中心に投資している。 |
狙えるリターン 90点 |
中国のハイテク企業に投資しているので高いリターンを狙うことができる。ただ、今バリュエーションが高めなのが気がかり。 |
安定性 60点 |
投資セクターが値動きの激しいハイテクセクターに偏重しているので標準偏差(=リスク) が高い。最大60%程度のドローダウンも覚悟しないといけない。値動きの激しさから少額の投資に抑えるのが賢明。 |
ファンドマネージャー 75点 |
ファンドマネージャーは投資信託なので打ち出されていないが、日興アセマネが担当している。 |
>>更に詳しく深センイノベーション株式ファンドについて知りたい方はこちらから。
第3位:新興国全体に投資するETF「VWO」
投資対象国魅力 85点 |
新興国全体を投資対象としているETF。新興国全体としては魅力的ではあるものの、成長力が低い国や政治の安定性が低い国も含まれているのが惜しい点。ただ中国が40%含まれている点はポジティブ。 |
狙えるリターン 80点 |
新興国株式全体として魅力的な環境が整っているので、新興国全体である程度のリターンを狙うことができる。 |
安定性 75点 |
新興国株は値動きが大きい傾向にあるが5000銘柄以上に分散しているのである程度大幅下落は抑えられる。 |
ファンドマネージャー - |
指数に連動するインデックスファンドなのでファンドマネージャーという概念が存在しない。 |
第4位:新成長中国株式ファンド (愛称:シャングリラ)
投資対象国魅力 90点 |
中国を投資対象にしている点はポジティブではあるが、既に割高なハイテクに集中している点を加味して90点とします。 |
狙えるリターン 77点 |
他の総合型の中国投資信託と同じ値動きとなっているが若干ではあるが高いリターンを出している。 |
安定性 70点 |
他の新興国投資信託と同様に値動きの荒さを表す標準偏差は高い数値となっています。 |
ファンドマネージャー 80点 |
大手アセットマネジメントのアセットマネジメントワンが運用している。分配金を殆どだしていないのがポジティブな点。 |
第5位:CXSE(ウィズダムツリー中国ニューエコノミーファンド)
投資対象国魅力 95点 |
オリエントマネジメントと同じく2020年代最も魅力的な新興国株式市場である中国を投資対象としている |
狙えるリターン 85点 |
同じハイテクに投資をしている深セン・イノベーション株式ファンドより低いリターンとなっている。 |
安定性 65点 |
上位銘柄に偏っており、価格の値動きは非常に大きい。40%程度の損失は覚悟する必要がある。 |
ファンドマネージャー 85点 |
シーゲル教授がアドバイザーを務めるウィズダムツリー社が運用を担当している。 |
>>更に詳しくCXSEについて知りたい方はこちらから。
第6位:eMAXIS Slim 新興国株式インデックス
投資対象国魅力 80点 |
新興国全体を投資対象としている投資信託。MSCIエマージング・マーケット・インデックスに連動している。VWOに比して既に新興国ではない韓国を含めているのがマイナスポイントなので80点としています。 |
狙えるリターン 75点 |
韓国が入っている分VWOより若干低い評価としています。 |
安定性 80点 |
1400銘柄に分散しておりBRICS+韓国という比較的大型の新興国で80%を占めているので80点と比較的高評価を与えています。 |
ファンドマネージャー - |
指数に連動するインデックスファンドなのでファンドマネージャーという概念が存在しない。しかし、連動目標とするインデックスとの乖離率が低いのはプラスポイントです。 |
第7位:HSBCチャイナオープン
投資対象国魅力 95点 |
オリエントマネジメントと同じく2020年代最も魅力的な新興国株式市場である中国を投資対象としている |
狙えるリターン 75点 |
年率10%以上のリターンを実現しているが、ハイテク銘柄の比率が多くなっていることでバリュエーション調整の影響で直近軟調に推移している。 |
安定性 70点 |
新興国投信なので致し方ない側面もありますが、価格の値動きは大きく最大40%程度の下落は覚悟する必要があります。 |
ファンドマネージャー 80点 |
ファンドマネージャーは投資信託なので打ち出されていないが、老舗のグローバルバンクが運用しているという安心感がある。 |
第8位:ベトナム成長株インカムファンド
投資対象国魅力 80点 |
ベトナムを投資対象としており、代表指数、VN指数は健全に成長している。市場規模はまだ小さく、投資対象としてはそれなりのリスクを覚悟。 |
狙えるリターン 75点 |
年率10%以上のリターンを実現しているが、直近3年のパフォーマンスを見ると下落耐性に課題あり。 |
安定性 65点 |
新興国投信なので致し方ない側面もありますが、価格の値動きは大きく最大40%程度の下落は覚悟する必要があります。 |
ファンドマネージャー 80点 |
ファンドマネージャーは投資信託なので打ち出されていないが、新興国ファンドに特化した会社が運用しており、その専門性には期待したい。 |
第9位:DIAM中国関連株式オープン
投資対象国魅力 85点 |
中国企業だけではなく、他の資本でも中国に多くの資産を保有していたり中国からの売上比率が高い銘柄を組み入れている。 |
狙えるリターン 75点 |
他の中国投信や中国指数に対してアンダーパフォームしており芳しくない。 |
安定性 65点 |
価格の下落幅は40%程度までは覚悟をしておく必要がある。 |
ファンドマネージャー 75点 |
DIAMが運用を行なっている。他の一流銀行やアセットマネジメント会社と比べると若干低い評価のため75点とする。 |
第10位:三井住友ニューチャイナファンド
投資対象国魅力 85点 |
中国に投資をしているが香港で事業を行なっている企業の組入比率が多くなっている。 |
狙えるリターン 75点 |
リターンの殆ど全てを分配金として出しており複利効果を大きく毀損している。その点、他の中国投資信託よりは低い評価となっている。 |
安定性 70点 |
新興国投資信託特有の標準偏差の高さとなっている。 |
ファンドマネージャー 80点 |
メガバンク関係のアセットマネジメント会社が運用しており信頼感はある。 |
第11位:中華圏株式ファンド
投資対象国魅力 90点 |
中国が含まれているのは素晴らしいですが、台湾も含まれており成長性の点で少し劣ります。 |
狙えるリターン 70点 |
一般的な中国投資信託と同様のリターンではありますが、過大な分配金をだしており元本から拠出する特別分配金になってしまっている。長期投資には不適格。 |
安定性 70点 |
新興国投資信託であり組み入れ銘柄も多くないので安定性は高くはない。 |
ファンドマネージャー 80点 |
深センイノベーション株式ファンドと同じ日興が運用をこなっている。 |
第12位:新生・UTIインドファンド
投資対象国魅力 70点 |
インドは個別銘柄の投資環境が整っておらず、まだ株式市場は未整備。投資信託やETF、ADRを通してのみ投資可能。現段階での投資はハイリスク。 |
狙えるリターン 70点 |
年率10%以上のリターンを実現しているが、株価が上昇し過ぎて暴落の危険性もあり。インド経済の成長に合わせた修正を期待。 |
安定性 65点 |
新興国投資であるがゆえにボラティリティは大きく、現在の株価水準では大幅下落を覚悟する必要あり。 |
ファンドマネージャー 85点 |
ファンド設定時から一貫して同じファンドマネージャーが務める。ファンドマネージャーとしての受賞歴もあり安心感をもてる。 |
第13位:ベトナム株式ファンド
投資対象国魅力 80点 |
ベトナムを投資対象としており、代表指数、VN指数は健全に成長している。市場規模はまだ小さく、投資対象としてはそれなりのリスクを覚悟。 |
狙えるリターン 75点 |
年率10%以上のリターンを実現しているが、直近3年のパフォーマンスを見ると下落耐性に課題あり。 |
安定性 65点 |
新興国投信なので致し方ない側面もありますが、価格の値動きは大きく最大40%程度の下落は覚悟する必要があります。 |
ファンドマネージャー 75点 |
ファンドマネージャーは投資信託なので打ち出されていないが、大手金融機関が運用を行っており、その安心感はあり。 |
第14位:ドイチェ・インド株式ファンド
投資対象国魅力 70点 |
インドは個別銘柄の投資環境が整っておらず、まだ株式市場は未整備。投資信託やETF、ADRを通してのみ投資可能。現段階での投資はハイリスク。 |
狙えるリターン 65点 |
ここ10年のリターンで年率8%、シャープレシオは0.37となっておりリスクが高い割にそれに見合うリターンは得られていない。 |
安定性 55点 |
新興国投資であるがゆえにボラティリティは大きく、またインド株式は割高な状況となっているため場合によっては大幅下落を覚悟する必要あり。 |
ファンドマネージャー 70点 |
ファンドマネージャーは投資信託なので打ち出されていないが、大手金融機関が運用を行っており、その安心感はあり。 |
第15位:iTrustインド株式
投資対象国魅力 70点 |
インドは個別銘柄の投資環境が整っておらず、まだ株式市場は未整備。投資信託やETF、ADRを通してのみ投資可能。現段階での投資はハイリスク。 |
狙えるリターン 65点 |
2018年に設定と歴は浅い。ここ3年のリターンで年率10%、シャープレシオは0.40となっておりリスクが高い割にそれに見合うリターンは得られていない。 |
安定性 55点 |
新興国投資であるがゆえにボラティリティは大きく、またインド株式は割高な状況となっているため場合によっては大幅下落を覚悟する必要あり。 |
ファンドマネージャー 70点 |
インド人を主とした専用の運用チームが担当。顔や氏名も公開されており、顔の見える運用である点は安心感あり。 |
第16位:高成長インド・中型株式ファンド
投資対象国魅力 70点 |
インドは個別銘柄の投資環境が整っておらず、まだ株式市場は未整備。投資信託やETF、ADRを通してのみ投資可能。現段階での投資はハイリスク。 |
狙えるリターン 65点 |
ここ5年のリターンで年率11%となっている点は評価できるが、シャープレシオは0.45となっておりリスクに見合うリターンを得られていないのが現状。 |
安定性 55点 |
新興国投資であるがゆえにボラティリティは大きく、状況によっては大幅下落を覚悟する必要あり。 |
ファンドマネージャー 70点 |
ファンドマネージャーは投資信託なので打ち出されていないが、大手金融機関が運用を行っており、その安心感はあり。 |
第17位:新光ピュア・インド株式ファンド
投資対象国魅力 70点 |
インドは個別銘柄の投資環境が整っておらず、まだ株式市場は未整備。投資信託やETF、ADRを通してのみ投資可能。現段階での投資はハイリスク。 |
狙えるリターン 65点 |
ここ10年のトータルリターンは8%を超えているもののシャープレシオは0.35となっておりリスクが先行している。 |
安定性 55点 |
新興国投資であるがゆえにボラティリティは大きく、状況によっては大幅下落を覚悟する必要あり。 |
ファンドマネージャー 70点 |
ファンドマネージャーは投資信託なので打ち出されていないが、大手金融機関が運用を行っており、その安心感はあり。 |
第18位:ダイワ・インド株ファンド
投資対象国魅力 70点 |
インドは個別銘柄の投資環境が整っておらず、まだ株式市場は未整備。投資信託やETF、ADRを通してのみ投資可能。現段階での投資はハイリスク。 |
狙えるリターン 60点 |
ここ10年のトータルリターンは年6%となっており新興国投資としては物足りない。シャープレシオも0.27とリスクが先行している。 |
安定性 55点 |
新興国投資であるがゆえにボラティリティは大きく、状況によっては大幅下落を覚悟する必要あり。 |
ファンドマネージャー 70点 |
ファンドマネージャーは投資信託なので打ち出されていないが、大手金融機関が運用を行っており、その安心感はあり。 |
第19位:HSBCインド株式ファンド
投資対象国魅力 70点 |
インドは個別銘柄の投資環境が整っておらず、まだ株式市場は未整備。投資信託やETF、ADRを通してのみ投資可能。現段階での投資はハイリスク。 |
狙えるリターン 60点 |
ここ10年のトータルリターンは年5%程度と小さい。シャープレシオも0.20となっており運用効率も非常に悪い。 |
安定性 55点 |
新興国投資であるがゆえにボラティリティは大きく、状況によっては大幅下落を覚悟する必要あり。 |
ファンドマネージャー 70点 |
ファンドマネージャーは投資信託なので打ち出されていないが、大手金融機関が運用を行っており、その安心感はあり。 |
第20位:HSBCインドオープン
投資対象国魅力 70点 |
インドは個別銘柄の投資環境が整っておらず、まだ株式市場は未整備。投資信託やETF、ADRを通してのみ投資可能。現段階での投資はハイリスク。 |
狙えるリターン 60点 |
ここ10年のトータルリターンは年5%程度と小さい。シャープレシオも0.20となっており運用効率も非常に悪い。 |
安定性 55点 |
新興国投資であるがゆえにボラティリティは大きく、またインド株式市場が割高になっているため大幅下落を覚悟する必要あり。 |
ファンドマネージャー 70点 |
ファンドマネージャーは投資信託なので打ち出されていないが、大手金融機関が運用を行っており、その安心感はあり。 |
第21位:ニッセイ・インド厳選株式ファンド
投資対象国魅力 70点 |
インドは個別銘柄の投資環境が整っておらず、まだ株式市場は未整備。投資信託やETF、ADRを通してのみ投資可能。現段階での投資はハイリスク。 |
狙えるリターン 65点 |
ここ5年のリターンは一桁パーセント台に収まっており、シャープレシオは0.32とリスクに見合うリターンを得られていない。 |
安定性 55点 |
新興国投資であるがゆえにボラティリティは大きく、状況によっては大幅下落を覚悟する必要あり。 |
ファンドマネージャー 70点 |
ファンドマネージャーは投資信託なので打ち出されていないが、大手金融機関が運用を行っており、その安心感はあり。 |
第22位:HSBCインド・インフラ株式オープン
投資対象国魅力 70点 |
インドは個別銘柄の投資環境が整っておらず、まだ株式市場は未整備。投資信託やETF、ADRを通してのみ投資可能。現段階での投資はハイリスク。 |
狙えるリターン 60点 |
ここ10年のリターンは1.70%(年率)とごくわずか。シャープレシオは0.05とリスクが大きく先行している。 |
安定性 55点 |
新興国投資であるがゆえにボラティリティは大きく、状況によっては大幅下落を覚悟する必要あり。 |
ファンドマネージャー 70点 |
ファンドマネージャーは投資信託なので打ち出されていないが、大手金融機関が運用を行っており、その安心感はあり。 |
第23位:野村インド株投資
投資対象国魅力 70点 |
インドは個別銘柄の投資環境が整っておらず、まだ株式市場は未整備。投資信託やETF、ADRを通してのみ投資可能。現段階での投資はハイリスク。 |
狙えるリターン 60点 |
ここ10年のリターンは一桁パーセント台に収まっており、シャープレシオは0.36とリスクに見合うリターンを得られていない。ベンチマークも大いに下回る運用成果となっている。 |
安定性 55点 |
新興国投資であるがゆえにボラティリティは大きく、状況によっては大幅下落を覚悟する必要あり。 |
ファンドマネージャー 70点 |
ファンドマネージャーは投資信託なので打ち出されていないが、大手金融機関が運用を行っており、その安心感はあり。 |
第24位:NNインドネシア株式ファンド
投資対象国魅力 50点 |
インドネシアはASEANの一つにも数えられ、これまで順調に経済成長してきている。人口も2億人を超えるほど多く、今後も増加していくことが予想されている。しかしながら注目が集まり過ぎていて、投資先として魅力があるかはやや懸念。 |
狙えるリターン 50点 |
新興国として経済成長への期待度は高い。しかし、同時に世界からの注目度も高く、株価が高い水準が続いているため割安で投資することが難しい。その状況下でリターンを出すのは簡単ではない。 |
安定性 50点 |
組入れ銘柄数は比較的多いがこれまでの値動きは大きくリスクは高い。今後も同様の傾向が続くと思われる。 |
ファンドマネージャー - |
投資信託のためファンドマネージャーは明記されていない。表に立っていないためモチベーションに懸念あり。 |
第25位:HSBCインドネシア債券オープン(毎月決算型)
投資対象国魅力 50点 |
インドネシアはASEANの一つにも数えられ、これまで順調に経済成長してきている。人口も2億人を超えるほど多く、今後も増加していくことが予想されている。政策金利は3.5%程度であり、投資先として魅力があるかはやや懸念。 |
狙えるリターン 50点 |
債券のため配当収入が狙える一方、これから経済成長を迎えるであろうインドネシアでは債券価格の上昇に期待するのが難しい一面もある。 |
安定性 50点 |
ハイリターンは狙いにくい一方で、新興国であるがゆえに為替リスクは大きく、債券投資でありながらも安定性に難あり。 |
ファンドマネージャー - |
投資信託のためファンドマネージャーは明記されていない。表に立っていないためモチベーションに懸念あり。 |
第26位:eMAXIS新興国リートインデックス
投資対象国魅力 50点 |
新興国全体のリートに投資できるように設定されているが、新興国の規制によって中国やインドのような本当に魅力的な投資先に投資できない。 |
狙えるリターン 50点 |
投資魅力国で述べた通りリターンは今後も低くなる可能性が高い。新興国に投資するのであれば株式市場の方が魅力が高い。実際今までのリターンも2013年以来マイナスとなっている。 |
安定性 50点 |
値動きの激しい南アフリカやメキシコの資産を組み入れており安定性も低いと考えられる。 |
ファンドマネージャー - |
インデックスファンドなのでファンドマネージャーの手腕は関係ない。しかし、連動目標とする指数に対して乖離が高いのは懸念点となっている。 |
第27位:野村アフリカ株投資
投資対象国魅力 50点 |
南アフリカは人口の点から見ると経済成長には期待できるが、同時に解決しなければならない課題も多い。通貨価値も変動が大きく、総じて新興国の中でも不安定な国となっておりリスクが高い。 |
狙えるリターン 50点 |
新興国ではあるがインフラ未整備等、国内に課題も多く順調に経済成長していくかは疑問。また、株価が割高になっているため、暴落する可能性がある点も懸念。 |
安定性 45点 |
南アフリカはまだ経済的にも不安定であり激しい値動きが予想される。また、通貨の値動きも大きい可能性が高い。 |
ファンドマネージャー 65点 |
投資信託のためファンドマネージャーは明記されていない。表に立っていないためモチベーションに懸念あり。 |
第28位:イーストスプリング・インドネシア株式オープン
投資対象国魅力 50点 |
インドネシアはASEANの一つにも数えられ、これまで順調に経済成長してきている。人口も2億人を超えるほど多く、今後も増加していくことが予想されている。しかしながら注目が集まり過ぎていて、投資先として魅力があるかはやや懸念。 |
狙えるリターン 45点 |
新興国として経済成長への期待度は高い。しかし、同時に世界からの注目度も高く、株価が高い水準が続いているため割安で投資することが難しい。これまでの運用成績を見てもリターン面には疑問が残る。 |
安定性 45点 |
新興国であるインドネシア株への投資であり、なおかつ組入れ銘柄数も少ないので安定性は欠いている。 |
z | 投資信託のためファンドマネージャーは明記されていない。表に立っていないためモチベーションに懸念あり。 |
コラム:新興国で魅力的な国の条件とは?
新興国は力強く経済成長を続けていながらも、まだ投資家がその魅力に気づいておらず株価は安いままになっています。まさに今が投資チャンスなのです。
そして、新興国の中でも国によって期待リターンにはかなり差があります。
株価の割安度を横軸、経済成長を縦軸として一覧にした図がこちらです。右上にあればあるほど期待リターンが高い国となります。
例えば左上に位置するインドなどは経済成長が見込まれていますが、すでに株が値上がってしまっているため投資魅力はありません。
左下に位置する国々は株価も高いし成長力も低いし論外ですね。
このようにみていくと、右上の中国が新興国の中でも飛び抜けて期待リターンが高い国となっています。
中国は世界No.1の経済大国になっていくほど、経済成長がすさまじく、さらにまだ株価が安いという夢のような国です。
正直、新興国投信をするなら中国一択だと筆者は確信しています。実際ヘッジファンドの帝王と言われるレイダリオ氏も2022年からは中国の年であると自信を持っています。
そして、中国が2024年から魅力的な理由として大きな追い風があります。それは中国が今年から金融緩和を実施し始めたということです。
皆さん思い出して下さい。アベノミクスがなぜ株高となったかを。
安倍首相の経済政策が素晴らしかったからではありません。単純な話で日銀が金融緩和を始めたから株価が上昇を始めたのです。
金融緩和は「買い」というのは世界の原理原則です。そして、今中国は金融緩和を開始したところなのです。機会を捉えてこの列車に乗り遅れないのが重要なのです。