今回も投資信託を分析していきたいと思います。筆者が投資信託を分析するのは、いつどこに素晴らしいファンドがあるのかを常に把握しておきたいからです。
当然、まだまだ実績の少ない若い投資信託も分析していますが、長期的に観察している内に安定したリターンを産んでいることが発覚することがあります。
長期で安定運用ができるファンドは本当にいつ購入しても問題ありません。
さて、今回は「アライアンス・バーンスタイン米国成長株投信」を研究していきたいと思います。
相場の急変をうけて皆さんが気になっているであろう今後の見通しについても東京大学卒で証券アナリストとして投資経験10年を超える筆者がわかりやすくお伝えしていきたいと思います。
アライアンスバーンスタイン米国成長株投信はDコースは純資産額で第二位の投信となっています。
つまり2番目に規模が大きい投資信託ということです。全世界に投資するオールカントリーよりも多いのは凄いですよね。
本日はアライアンスバーンスタイン米国成長株投信について以下の点をお伝えしていきたいと思います。
- 「A」「B」「C」「D」コースの違いとは?
- なぜDコースが特別に人気が高いのか?
- 今後の見通しも明るいのか?
関連記事:【2024年】一番儲かる投資信託とは?これから上がる今買いの銘柄をランキング形式で紹介!
Contents
アライアンス・バーンスタイン米国成長株投信とは?「A」「B」「C」「D」コースの違いとは?
ファンド概要
商品分類:
- 単位型・ 追加型:追加型
- 投資対象 地域:海外
- 投資対象資産 (収益の源泉):株式
属性区分:
- 投資対象資産:その他資産 (投資信託証券 (株式 一般))
- 決算頻度:年2回
- 投資対象地域:北米
- 投資形態:ファミリー ファンド
- 為替ヘッジ:(Aコース:フルヘッジ、Bコース:ヘッジなし)
(C,Dコースは後続)
ファミリーファンド形式の北米株特化ファンドであることがわかりました。
ファンドの特色と組入銘柄:S&P500株価指数(配当金込み)をベンチマーク
ベンチマークを米国代表株価指数であるS&P500と明言しています。
そして、特に領域は決めず、パフォーマンスをあげることを目指して運用するとのことで伝統的なアクティブファンドという感じです。
特に上記までは米国株に投資をするということ以外にヒントがないので、ポートフォリオでさらに深掘りしていきましょう。
ファンドマネジャーが注目しているセクターが見えてくるはずです。以下は2024年5月末迄のセクター比率の推移です。
セクター | 2024年5月時点 | 2024年2月時点 | 2023年12月時点 | 2023年10月時点 | 2023年6月時点 | 2023年4月時点 | 2023年2月時点 | 2022年12月時点 | 2022年9月時点 | 2022年6月時点 |
情報技術 | 32.7% | 31.9% | 32.50% | 33.30% | 35.20% | 34.40% | 41.40% | 40.20% | 40.60% | 42.00% |
ヘルスケア | 19.6% | 21.2% | 22.70% | 23.00% | 24.80% | 25.60% | 24.30% | 25.00% | 23.50% | 23.00% |
一般消費財・サービス | 13.8% | 13.6% | 12.30% | 11.90% | 11.40% | 11.20% | 12.60% | 11.70% | 11.90% | 11.30% |
金融 | 4.2% | 5.3% | 8.40% | 5.90% | 6.40% | 7.10% | 1.60% | 1.30% | - | - |
生活必需品 | 6.3% | 5.8% | 6.30% | 6.20% | 5.80% | 7.20% | 6.50% | 6.60% | 6.50% | 6.20% |
資本財・サービス | 5.8% | 5.5% | 6.30% | 6.60% | 5.20% | 4.90% | 4.20% | 4.20% | 4.00% | 4.00% |
コミュニュケーション・サービス | 12.6% | 11.8% | 5.40% | 7.20% | 5.20% | 4.80% | 4.40% | 4.70% | 7.70% | 9.40% |
素材 | 1.3% | 1.4% | 1.40% | 0.80% | 0.80% | 0.80% | 0.90% | 1.10% | 0.70% | 0.70% |
現金・その他 | 3.7% | 3.4% | 4.70% | 5.00% | 4.80% | 4.00% | 4.10% | 0.60% | 0.60% | 3.40% |
やはり米国といえばテクノロジー、情報技術セクターに31.9%も振っています。金融引き締めの2024年時点では非常にアグレッシブな内容です。
インフレが再燃して金利が高止まりし続けている2024年という時期を考えるとかなり厳しいのではないかと思います。
構成上位銘柄は以下となります。基本的に顔ぶれは変わっておらず、ハイテク銘柄が上位を占めています。
2024年5月末 | 2024年2月末 | 2023年12月末 | 2023年10月末 | 2023年6月末 | 2023年4月末 | 2023年2月末 | 2022年12月末 | |
1 | マイクロソフト | マイクロソフト | マイクロソフト | マイクロソフト | マイクロソフト | マイクロソフト | マイクロソフト | マイクロソフト |
2 | エヌビディア | エヌビディア | ユナイテッドヘルス | アマゾン | VISA | ユナイテッドヘルス | ユナイテッドヘルス | ユナイテッドヘルス |
3 | アマゾン | アマゾン | アマゾン | アルファベット | ユナイテッドヘルス | VISA | VISA | VISA |
4 | アルファベット | メタプラットフォーム | アルファベット | ユナイテッドヘルス | アルファベット | アルファベット | アルファベット | アルファベット |
5 | メタプラットフォーム | VISA | エヌビディア | エヌビディア | アマゾン | アマゾン | アマゾン | バーテックス・ファーマシューティカルズ |
6 | VISA | ユナイテッドヘルス | VISA | VISA | エヌビディア | バーテックス・ファーマシューティカルズ | ゾエティス | モンスター・ビバレッジ |
7 | コストコ・ホールセール | アルファベット | モンスタービバレッジ | モンスタービバレッジ | モンスタービバレッジ | ゾエティス | バーテックス・ファーマシューティカルズ | ゾエティス |
8 | ユナイテッドヘルス | モンスター・ビバレッジ | コストコ | コストコ | フォーティネット | モンスタービバレッジ | モンスタービバレッジ | ホームデポ |
9 | バーテックス・ファーマシューティカルズ | コストコ・ホールセール | バーテックス・ファーマシューティカルズ | インテュイティブ・サージカル | インテュイティブ・サージカル | コストコ・ホールセール | コストコ・ホールセール | インテュイティブ・サージカル |
10 | クアルコム | バーテックス・ファーマシューティカルズ | インテュイティブ・サージカル | バーテックス・ファーマシューティカルズ | バーテックス・ファーマシューティカルズ | エヌビディア | フォーティネット | コストコ・ホールセール |
ほとんど構成上位銘柄は変わっていません。ずっとマイクロソフトが構成トップになっています。
今年は生成AIバブルのなみにのってマイクロソフトやエヌビディアが伸びているのでリターンが期待できますね。
しかし、既に米国の大型ハイテク企業のバリュエーションはバブル水準となっているので、ここからは非常に厳しい展開が想定されます。
いつまでも株価が伸び続けるわけではありません。米国の大型テックの株式はAIバブル状態なのです。
そして、AIバブルの恩恵をうける半導体銘柄のバブルが弾けようとしています。以下はNVIDIAの株価ですが業績バブルが限界を迎えて下落に転じています。
ファンドの特色:アライアンス・ バーンスタイン・ 米国大型 グロース株 マザーファンドが運用
上記で特に米国株のセクター特化情報はないように見えましたが、ファンドの仕組みを見ると明らかですね。
アライアンスバーンスタイン米国大型グロース株マザーファンドが運用しています。
大型グロースというとまさにGAFAMですよね。
GAFAMは日本人しか言わない造語ですが、米国ではFANNG(NVIDIAやネットフリックスが含まれる)と呼ばれ、この辺が当ファンドの主力になってくるでしょう。
しかしテクノロジー関連株は景気に敏感ですので、特に不況に向かう今のタイミングは壊滅的かと思われます。
アライアンスバーンスタイン米国成長株投信の手数料
アクティブファンドであり、アリアンツの助言も受けているのでインデックスファンドに比べると当然高くなります。
しかし、テーマは個人投資家が選ばなければならないので、その点は割高に感じますね。
アライアンスバーンスタイン米国成長株投信の購入手数料は購入時の基準価額に対して3.3%(税込)、信託報酬が年率1.727%(税込)となります。高いですね。
初年度は5.027%掛かってきます。
コースの違いとは?予想分配提示型とは?
アライアンスバーンスタイン米国成長株投信は為替ヘッジの有無と予想分配金提示型の有無で「A」「B」「C」「D」の4つの種類が存在しています。
A | B | C | D | |
為替ヘッジ | あり | なし | あり | なし |
予想分配金 | × | × | ○ | ○ |
為替ヘッジなしのBコースとDコースはドル円が上昇すれば円建の基準価額は上昇し、反対にドル円が下落すれば円建の基準価額は下落します。
為替ヘッジありのAコースとCコースは為替の変動には影響を受けませんが、日米金利差が為替ヘッジコストとして年間4%程度発生してしまいます。
2024年8月時点でドル円は162円から140円台前半という水準に急激に円高が進行しています。
日本銀行が利上げをするだけでなく、今後も継続して利上げする姿勢を示したことで円高が急激にい新興しました。
ここから米景気が後退して米金利が低下すると日米金利差縮小によりドル円は下落していきます。
今までドル円は日米金利差に連動する形で上昇してきたので、米金利が低下して日米金利差が縮小したらドル円も下落してしまいます。
ここから為替ヘッジなしコースで投資をするとドル円下落による基準価額の下押し要因となる可能性については留意しておきましょう。
筆者としては為替ヘッジありのAコースとCコースを選ぶのが懸命かと思います。
予想分配掲示型とは、基準価額に応じて分配金を分配する仕組みです。
アライアンス・バーンスタイン・ 米国成長株投信には、以下の2つがあります。
- Cコース毎月決算型(為替ヘッジあり) 予想分配金提示型
- Dコース毎月決算型(為替ヘッジなし) 予想分配金提示型
ファンド概要
商品分類:
- 単位型・ 追加型:追加型
- 投資対象 地域:海外
- 投資対象資産 (収益の源泉):株式
属性区分:
- 投資対象資産:その他資産 (投資信託証券 (株式 一般))
- 決算頻度:年12回(毎月)
- 投資対象地域:北米
- 投資形態:ファミリー ファンド
- 為替ヘッジ:(Cコース:フルヘッジ、Dコース:ヘッジなし)
以下の通り基準価額によって分配金の水準が決定されています。
筆者であれば、分配金なしを選択します。複利効果を毀損するような行動は資産を育てるにあたり弊害となります(分配を受け取る度に分離課税がかかってくる)。
毎月分配型の罠を読んでみればその意味がわかると思います。以下のゼウスの記事でもう述べました。
→【ゼウス投信】もう売り時!?評判はよいが大損している毎月分配型投資信託「新光US-REITオープン」を徹底評価!今後の見通しは明るい?USリートはどこまで下がる?
アライアンスバーンスタイン米国成長株投信の利回りとリスク(運用実績)
以下は基準価額とベンチマークの推移です。ベンチマークはS&P500指数(円建)です。
以下は為替ヘッジなしのBコースのチャートですが、2022年に米国株が下落したものの円安に支えられて高値圏となっています。
(下記は最新の報告書ですが月末時点の金額です。2024年8月の下落については反映されていません。この点については見通しの項目(ジャンプ)でお伝えします。)
以下はファンドの本来の力を測るためにヘッジありの場合のリターンです。2022年は最終的に-31.93%です。つまり、為替で大きく下駄を履いているということです。
1-3月期 | 4-6月期 | 7-9月期 | 10-12月期 | |
---|---|---|---|---|
2024年 | 11.60% | 4.32% | - | - |
2023年 | 7.28% | 8.71% | -3.84% | 11.71% |
2022年 | -12.09% | -19.53% | -5.86% | 2.21% |
2021年 | 0.30% | 14.85% | 0.01% | 11.68% |
2020年 | -9.66% | 21.48% | 9.06% | 10.09% |
2019年 | 14.45% | 3.32% | -0.12% | 10.47% |
2018年 | 0.61% | 5.42% | 6.32% | -13.28% |
※2024年7月からの下落で7月から9月期はひどい成績んなることが見込まれます。
2006年から運用を開始しており、まさにインデックス(=ベンチマークであるS&P500指数)と共に成長してきたと言えるファンドです。
正確にいうと成長株ファンドなのでナスダック総合指数と比較しないといけませんが、ナスダック総合指数に大幅に負けています。
そして、成長株投信なのに2020年から2021年の成長株バブルを経験しているにも関わらずS&P500指数に負けているのは由々しいですね。
残念ながらインデックスには負けています。インデックスのような投信を組成して手数料を徴収している数あるアクティブファンドの一つという評価を下したいと思います。
また、当該期間は非常に米国株が堅調に推移していたので追い風参考記録として捉えるのが賢明でしょう。
ITバブルから復活した後のインデックスは100年に一度と言えるくらいの好相場でした。今後は厳しい展開が想定されます。(見通しの項目で解説します。)
そして、コースの項目でもお伝えしたとおり今後は為替が円高に触れるリスクが高まっているのも懸念点です。
つまり、為替ヘッジをつけたAコースの方がBコースより今後はよいということになります。
なぜアライアンスバーンスタイン米国成長株投信Dコースが特別人気を博しているのか?
アライアンスバーンスタイン米国成長株投信の中でも特別に人気があるのがDコースです。
Dコースは分配金を多く拠出するコースで、分配金拠出後の基準価額は以下となります。ずっと1万円近辺を推移しています。
投信は最初基準価額は10,000円なので殆ど元本は変わらず、儲かった分を配当として出しているということですね。
そして重要な配当金の推移が以下となります。
年間配当金 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | |
2024年 | 1,900円 (6月まで) |
200 (01/15) |
300 (02/15) |
300 (03/15) |
400 (04/15) |
300 (05/15) |
400 (06/17) |
-- -- |
-- -- |
-- -- |
-- -- |
-- -- |
-- -- |
2023年 | 1,600円 | 0 (01/16) |
0 (02/15) |
0 (03/15) |
100 (04/17) |
100 (05/15) |
200 (06/15) |
200 (07/18) |
200 (08/15) |
200 (09/15) |
200 (10/16) |
200 (11/15) |
200 (12/15) |
2022年 | 1,100円 | 200 (01/17) |
100 (02/15) |
0 (03/15) |
200 (04/15) |
0 (05/16) |
0 (06/15) |
100 (07/15) |
200 (08/15) |
100 (09/15) |
100 (10/17) |
100 (11/15) |
0 (12/15) |
2021年 | 3,300円 | 200 (01/15) |
300 (02/15) |
200 (03/15) |
300 (04/15) |
200 (05/17) |
300 (06/15) |
300 (07/15) |
300 (08/16) |
300 (09/15) |
300 (10/15) |
300 (11/15) |
300 (12/15) |
2020年 | 2,000円 | 200 (01/15) |
200 (02/17) |
0 (03/16) |
0 (04/15) |
100 (05/15) |
200 (06/15) |
200 (07/15) |
300 (08/17) |
200 (09/15) |
200 (10/15) |
200 (11/16) |
200 (12/15) |
基準価額を簡単のため10,000円とすると2022年は分配利回り11%、2023年の分配利回りは16%に達しています。2024年はそれ以上の利回りになりますね。
大抵、これほど高い分配利回りの場合はゼウス投信のように元本を取り崩す特別分配金を拠出しています。
しかし、アライアンスバーンスタイン米国成長株投信Dコースの場合は特別分配金を出していない点が素晴らしいですね。
もちろん配当金をだした瞬間に20%の税金が拠出されるので、本来配当金をださずに運用するBコースの方が最終的なリターンは圧倒的に高くなります。
ただ、お小遣いが欲しい日本人としては毎年10%以上の利回りを得ることができるのが魅力的だと感じているのでしょう。人間心理の非合理性を移していますね。
今までの分配金がお小遣い状態の状況は特殊な環境が続いたから可能なものでした。
しかし、次の項目でお伝えする通り金融環境が一変しており今までのような分配金を出せる可能性は低くなっています。
2024年以降の今後の見通しとは?
2023年から2024年7月にかけて円安と株高で大きく上昇してきました。しかし、7月から大きく下落しています。
そして、重要な今後の見通しですが以下の観点から今後も厳しい状況が続くと考えています。
今後も厳しい理由①:米国の景気後退懸念の台頭
2022年から継続した高インフレに加えて、インフレ抑制のために持続した長期間の高金利によって米国経済は限界を迎えつつあります。
実際、失業率は以下の通り跳ね上がり始めています。
景気後退が発生すると、当然企業収益が低下していきますので株価にとって下落ち圧力になります。
景気後退の懸念により徐々に下げ初めていた中で次にお伝えする円キャリートレードの解消が発生しました。
今後も厳しい理由②:円キャリートレードの巻き戻しの継続
今回、相場を大きく引き下げたのは日本銀行が金利を継続して引き上げていくことを示したことが大きく影響しています。
なぜ、米国株に日銀が影響するの?
と疑問に思った方も多いでしょう。これは円キャリートレードが影響しています。
円キャリートレードとは金利が低い円を日本の短期金融市場で調達して、ドルに変換して米国株などに投資をする手法です。
直接ドルを調達するより低い金利で資金を調達できるのでヘッジファンドや機関投資家が実施して株高と円安を作り上げてきました。
しかし、2024年7月31日に日本銀行が継続的に金利を引き上げることを示唆したことで急速に円高調整が発生しました。
日本銀行の政策変更で円高が発生すると見込まれると円建でみるとリターンが毀損することになります。
こうなってくると円キャリートレードを行う魅力が低下して、ポジションを解消する動きが急激に発生しました。
そして、重要なのはこの傾向は今後も継続することが予想されるます。
なぜなら景気後退による米金利の低下と、日銀の引き締めの継続により日米の金利差は縮小していき、そもそも円キャリートレードを行うインセンティブが低下するからです。
円キャリーのポジションの解消は今後しばらく株式に下押し圧力となっていきます。
相場の下落に巻き込まれず安定して高いリターンを獲得する投資法
相場で大きな資産を築くためには大きな下落に巻き込まれずに長期投資を実践することが必要になってきます。
筆者は安定した資産を構築するためには、如何なる局面でも安定したパフォーマンスを出すファンドに投資することが重要だと考えています。
筆者が注目して投資しているのはヘッジファンドです。ヘッジファンドは以下のとおり市場の暴落局面をうまく乗り切りながら安定したリターンを積み上げていっています。
以下では筆者が投資しているファンドを含めて個人投資家でも投資できるヘッジファンドをランキング形式でお伝えしていますのでご覧いただければと思います。
安定して年率20%を期待できる筆者の主軸となるファンドについても取り上げています。
掲示板での口コミや評判は悪い(特にDコース)
以下はYahoo financeでの口コミとなります。大きく下落していることもあり怨嗟の声が渦巻いています。
Yahoo finance
ナンピンしても下がる、ナンピンしても下がる
いつの間にか含み損がえらいことになって
取り返しがつかなくなりました。
8,001円で撤退して日本株ちょこちょこ買ってます。
もはや投げやりになっているような投稿もみられます。
Yahoo finance
いよいよ7000円台突入ですかね〜
どこまでいくんでしょう!
あと販売した金融機関が、下落したら別のに変えるように進言してきます。
あらたに購入手数料を儲けようという魂胆が丸見えですね。金融機関は顧客を儲けさせることより、手数料で儲けることが優先なのです。
Yahoo finance
證券会社から何かに替えますか?と案内はあったが
その気がなかった。年末の解約注文を取消してから
證券会社と相性が悪い。横槍さえなかったら
こんな泥沼にハマってなかったし…
だから別に大和証券に口座作った。
Yahoo finance
去年の今頃までは、ここはひたすら負け知らず。最強の投信だったね。
今じゃ最低のパフォーマンスだが。
Yahoo finance
N村から電話で月曜日に買い増しを勧められました。ここ勧めら購入してから、既に18%のマイナスなんですが・・・。買い増ししましたが大丈夫かなぁ~
以下はDコースの口コミです。
Yahoo finance
肝心の12月13日は、CPI発表日だ。
どう動くか?今から心配
Yahoo finance
一時は\13,000近くまで騰がったのに・・・最近じゃ\10,000割ったりして
元気が無い。また\13,000台復活!!それ以上騰がらないかな~!!
と切に願っています。最近じゃ\11,000台もキビシイ動き!!
もっと頑張って欲しい。
Yahoo finance
12月にアメリカの政策金利は、0.5%上がるだろうと言われていて、その後も0.25%が2回上がる見通しと言われています。
合計1%上がったら、日米の金利差は4.5%位になる見込みなのかな?
そうすると、他の要素がなければ、1ドル150円より下落というのが見込みですかね・・・(そう簡単に見込みどおりにはなりませんけど)
しばらくは、AB-Dは円安に守られそうかな?というのがトレンドでしょうか。
しらんけど。(W)
まとめ
現在、FRBは止まることのないインフレを抑えるべく利上げをおこなっています。つまり金融引き締めを死に物狂いで実行しています。
その結果、景気後退の足音が近づいてきているだけでなく、たまりきった円キャリートレードのポジションが崩壊し始めています。
アライアンスバーンスタイン米国成長株投信(B/D)は円安という下駄を履いて伸びてきましたが、為替を除けばS&P500指数にも劣後する成績になっていきます。
円高に今後は進むタイミングということで、リターンはさらに希薄化するのではないかと思われます。
実績も長く、悪くないファンドではあると思いますが、今後5年近くは難しい相場が続くと思いますので、他に選択肢があるのではないかと筆者は考えています。