BMキャピタルは筆者が投資ポートフォリオの主軸として5年間投資しているヘッジファンドです。
長期投資している理由は非常に明確で、元本の安全性が高くなおかつ堅実なリターンをあげ続けてくれているからです。
短期間のリターンが高いファンドは時流に乗っているだけという可能性があります。今年倍になっても来年半分以下になることもざらにあります。
重要なのは、どのような相場環境でも継続して安定して利益が出せる運用手法で運用しているかどうかという点です。
筆者がBMキャピタルに多くの資産を預けているのはこれが理由です。
筆者は9000万円をBMキャピタルに預けており老後資産の形成を目指しています。
今回はBMキャピタルの堅実な運用成績を出している理由を含めてわかりやすくお伝えしていきたと思います。
Contents
BMキャピタルの運用利回りと特徴とは?
BMキャピタルは投資信託のような公募ファンドではないのでウェブで調べても開示されていません。
BMキャピタルの運用成績と利回りについては詳しいレポートは問い合わせを行い面談を行うことで見ることができます。
しかし、筆者の投資の経験からBMキャピタルは以下のような特徴があります。
✔︎ 年率10%程度のリターンを叩き出す
✔︎ 今まで年度ベースで一度も資産が下落したことがない
図解すると以下の通りですね。
では、この2点について詳しくみていきたいと思います。
年率10%程度のリターンが意味するところ
年率10%のリターンと言われると地味に思われる方も多いと思います。しかし、以下の1997年からのデータをご覧ください。
平均リターンはヘッジファンド平均で8.22%、米国のS&P500指数の平均で4.26%となっています。
BMキャピタルは全世界株式の2倍以上のリターンが期待できることが分かります。
資産運用の世界で著しく高いリターンを喧伝するファンドは詐欺ファンドの可能性が高いです。
バフェットですら銘柄選択によるリターンは10%を少し超えるレベルなのです。
世界最高の投資家といえどレバレッジをかけてリターンを20%に膨らませているだけなのです。
年率10%程度のリターンを長期間にわたって出すことができれば大きな資産を形成することができます。
BMキャピタルの年率10%というのは保守的な公表で4年で2倍以上になる期間も当然存在しています。実際、筆者の資産も5年で2倍以上となっています。
1000万円を投資したとしても20年後には約7倍の6700万円に大きく成長します。複利効果とは時間の経過とともに大きくなっていくのです。
資産 | |
元本 | 1000 |
1年後 | 1100 |
2年後 | 1210 |
3年後 | 1331 |
4年後 | 1464 |
5年後 | 1611 |
6年後 | 1772 |
7年後 | 1949 |
8年後 | 2144 |
9年後 | 2358 |
10年後 | 2594 |
11年後 | 2853 |
12年後 | 3138 |
13年後 | 3452 |
14年後 | 3797 |
15年後 | 4177 |
16年後 | 4595 |
17年後 | 5054 |
18年後 | 5560 |
19年後 | 6116 |
20年後 | 6727 |
急がば回れは資産運用の世界でも成立ちます。早く資産を形成したいと焦るばかりに危ない投資に手を出せば結果的に自分の資産を溶かすことになるのです。
堅実にかつ着実に積み上げていきましょう。
BMキャピタルの圧倒的な下落耐性
そもそもヘッジファンドに投資する意義とは何でしょうか?
ヘッジファンドはオルタナティブ資産として世界の機関投資家や年金基金などに愛用されています。オルタナティブ資産とは株式とは異なる動きをする代替資産ということです。
ヘッジファンドはどのような市場環境であってもプラスのリターンを狙うファンド形態です。
そのため、2000年代前半のITバブル崩壊の株式市場急落局面で資産下落を回避し、2008年のリーマンショックでも下落を大幅に回避してきた歴史があります。
BMキャピタルのファンドマネージャーもリーマンショック時は東京大学の学生として運用していたそうですが、プラスのリターンを出したそうです。
東大の中でもトップ層の優秀さであることが伺えます。
BMキャピタルが運用開始した2012年からは主に以下の調整がありました。
✔︎ 2014年〜2015年:チャイナショックと米国金融引き締め懸念による世界的な調整
✔︎ 2018年:米国バランシスート縮小に端を発した世界同時株安
✔︎ 2020年:コロナショックによる急速な下落局面
✔︎ 2022年:インフレショック
✔︎ 2024年:2024年8月の日経暴落
これらの調整を被りながらもBMキャピタルは1年単位、いや半年単位でも一度もマイナスリターンとなったことはありません。
特に2020年の第1四半期にTOPIXが30%以上下落した局面でも殆どプラマイゼロで報告書が来た時は驚きました。
人間は損失に対して極度に恐怖を抱き、許容できないというプロスペクト理論が働きます。
プロスペクトとは英語のProspectのことであり、期待や予想、見込みなどのニュアンスを持つ。プロスペクト理論はリスクを伴う状況下での判断分析として、米カーネマン氏らが1979年に公表した論文のタイトル名。
プロスペクト理論により、従来の投資効用理論では説明のつかない投資家の判断行動が現実に即した形で解明された。例えば、投資家は収益よりも損失の方に敏感に反応し、収益が出ている場合は損失回避的な利益確定に走りやすい。一方、損失が出ている場合はそれを取り戻そうとしてより大きなリスクを取るような投資判断を行いやすいとされる。
プロスペクト理論は行動ファイナンスや行動経済学と呼ばれる心理学の要素を応用した新たな経済学の分野を切り開いたとして、同氏は2002年のノーベル経済学賞を受賞している。
参照:野村證券
人間は大きな損失を蒙ってしまうと狼狽して取り返すのに必死で大きなリスクをとり資産を大きく失ってしまう行動をとる傾向にあります。
そのため、なるべく大きな損失を被らずに資産運用を行なっていくことが必要不可欠なのです。
例えば私のように3000万円をBMキャピタルに預けいれている場合を考えてみましょう。
まず、想像していただければ分かると思いますが、40%の下落を蒙ったらどうなるでしょうか。
折角、コツコツと形成してきた3000万円が一気に1800万円に減少してしまいます。仮に後から見れば、市場の一時的な動きだったとしても、その局面にいたら顔が青ざめることと思います。
長期的な資産運用を行う上で最も重要なのはメンタルの健康です。大きな被弾を避けるということが非常に重要なのです。
その点で長期投資をするという観点に立てば、BMキャピタルは最適なファンドであるということができます。
BMキャピタルが下落を回避しながらら安定したリターンを出している理由
BMキャピタルが下落を回避しながら安定したリターンを出している理由についてお伝えしていきたいと思います。
詳しくは以下の記事でもお伝えしていますので覗いて見てください。
→ 本格的バリュー株投資!BMキャピタルのアクティビスト投資を取り入れた本格的ネットネット株投資戦略を解説!
レバレッジをかけていない
ヘッジファンドといえばレバレッジをかけて運用しているというイメージを持たれている方も多いのではないでしょうか?
しかし、BMキャピタルはレバレッジをかけずに堅実に運用をおこなっています。
レバレッジはうまくいく時は資産が大きく伸びますが、逆もしかりで壊滅的な打撃を食らうこともあります。
レバレッジをかけなくても堅実なリターンを出すことは十分可能なのです。
伝統的なバリュー株投資で堅実に運用している
BMキャピタルはバフェットの師匠であるグレアムが開発した伝統的なバリュー株投資を実践しています。
巷の投資家が実践しているPERやPBRのようなバリュエーション指標が低い銘柄に投資をするという安易なものではありません。
BMキャピタルはバランスシートを精査し、現金性資産(※1)から総負債を差し引いた純現金性資産だけで時価総額(※2)を上回っている銘柄に投資を行います。
(※1) 現金、有価証券、営業債権などの現金かが容易な資産
(※2) 企業を丸々買える金額。「発行済株式数×株価」で算出される
つまり、借金を返した後に現金が100億円ある企業が70億円で売られていたら購入対象となるということです。
この条件を満たす銘柄を購入するということは以下を意味します。
企業を70億円で購入した瞬間に購入した企業を清算した瞬間に最低でも100億円を手にすることができるということを意味します。
つまり、購入した瞬間に利益がでる銘柄に投資をするということです。
勿論、この条件を満たすのは大前提で、その上で事業構成や株主構成などを総合的にみて判断していることが報告書から見受けられます。
このような銘柄が安全性が高いということは容易に理解できると思います。
現金価値より低い価格で取引されているバーゲンセール状態の銘柄を仕込んでいるのです。そのため、市場が下落する局面でも下落しにくいという特性があるのです。
アクティビスト戦略でアクティブリターン獲得を狙う
先ほど紹介した銘柄は小型株に多く存在しています。
小型株は市場からの注目を集めるのが難しいので低い価格で放置され続けてしまう傾向にあるのです。日本は上場企業数が3500社も存在しています。
時価総額が日本の5倍ある米国の上場企業数が5000社であることを考えると上場企業の多さが際立ちます。
そのため、小型株は本来の価値から大きく低い価格で取引されている銘柄が存在しているのです。
このような小型株は下落耐性は高いかもしれませんが、上昇するのに長い時間がかかる可能性があります。
そこで、BMキャピタルは「物言う株主」として経営陣に意見して注目を株式市場から集める努力をします。所謂、「物言う株主」ということですね。
「物言う株主」は大株主になる必要があります。そのため、個人投資家では実現できない手法なのです。
BMキャピタルは大きな資本力を活かして、経営に意見だけるだけの多くの株式を保有して大株主になります。
その影響力を元に、自社株買をせまったり経営改善を要求して市場の注目を浴びるように働きかけます。
結果的にプレスリリースなどが発表されると、急激に注目を集めて株価は適正価値まで急騰していくのです。
このアクティビスト手法こそがBMキャピタルが安定して10%程度のリターンを出している源泉となっているのです。
実際の事例を紹介していますので参考にしていただければと思います。
事例①:BMキャピタルの投資事例:過去の組み入れ銘柄であるキクカワエンタープライズの投資実行から利益確定までの過程をわかりやすく紐解く!
事例②:BMキャピタルの投資戦略を過去の組み入れ銘柄「金下建設」を例として解説!
まとめ
BMキャピタルは運用開始後1度も年間ベースで下落することなく10%程度のリターンを出し続けて堅実かつ着実な運用を行っている。
下落耐性が高い理由は本格的なバリュー株投資を実践しているからです。更にリターンの源泉としてアクティビスト型戦略を併用しています。
長期投資に適した攻守ともに優れた運用実績を叩き出しているのです。