評判の大和証券「ダイワファンドラップ」を運用実績や口コミを含めて評価!プレミアムの成績も散々で大損の可能性あり?

ファンドラップ

評判の大和証券「ダイワファンドラップ」を運用実績や口コミを含めて評価!プレミアムの成績も散々で大損の可能性あり?

ファンドラップは投資家が証券会社と投資一任契約を結んで、ヒアリングの内容をもとに投資家に代わって資産運用を行うサービスです。

ヒアリングを通じて投資家毎のリスク許容度に応じたポートフォリオを組成してポートフォリオを組みます。

資産運用を任せることができる仕組みとして投資初心者を中心に人気が高まっています。

 

ファンドラップの仕組み

 

現在運用残高は16兆円を超える規模まで拡大しています。

 

ファンドラップの運用残高の推移

ファンドラップの運用残高の推移

 

本日とりあげる大和証券のファンドラップも2.8兆円の規模となっています。

今金融庁が最も力を入れている金融サービスといっても過言ではないでしょう。

 

ファンドラップの運用損益がプラスの顧客割合

 

本日はダイワファンドラップの特徴と、運用実績や今後の見通しについてお伝えしていきたいと思います。

 

 

ダイワファンドラップの4つのコース

ダイワファンドラップは4つのコースで構成されています。

  • ダイワファンドラップ 
  • ダイワファンドラップ -PREMIUM-
  • あんしんつながるラップ
  • ダイワファンドラップ-ONLINE-

それぞれのコースについて特徴をみていきたいと思います。

 

ダイワファンドラップ

最も基本的なコースですね。概要は以下となります。

ダイワファンドラップ
契約金額 300万円以上1万円毎
契約の終了 契約から3ヶ月以降
運用プラン 安定
やや安定
バランス
やや積極
積極
資産クラス 日本株式
外国株式
日本債券
外国債券
J-REIT
外国REIT
コモディティ
ヘッジファンド
手数料 ファンドラップフィー
+
信託手数料

 

ヒアリングを元に「安定」から「積極」までの5つのコースからの選択となります。

300万円から始められるということで次のプレミアムプランよりは敷居は低くなっています。

手数料体系についてはコースの説明のあとに詳しく取り上げたいと思います。

 

ダイワファンドラップ -PREMIUM-

次にPREMIUMです。

株式への投資比率、為替ヘッジの有無など顧客のニーズに併せて700通りの運用スタイルから顧客に併せて選択していきます。

 

ダイワファンドラップ-PREMIUM-
契約金額 3000万円以上1万円毎
契約の終了 契約から3ヶ月以降
運用プラン より安定
安定
やや安定
バランス
やや積極
積極
より積極
資産クラス 日本株式
外国株式(為替ヘッジあり/なし)
日本債券
外国債券(為替ヘッジあり/なし)
J-REIT
外国REIT(為替ヘッジあり/なし)
コモディティ
ヘッジファンド
手数料 ファンドラップフィー
+
信託手数料

 

通常のプランに加えて「より安定」と「より積極」が加わっています。

 

ダイワファンドラッププレミアムのリスクリターン

 

最低出資金が3000万円以上と、ある程度裕福な方を対象としています。

 

安心つながるラップ

安心つながるラップは名前の通り、資産継承を主軸においたファンドラップ サービスです。

通常の運用に加えて財産継承のプランニングを大和証券のスタッフと税理士監修のもと行ってくれます。

 

安心つながるラップ
契約金額 3000万円以上1万円毎
65歳以上
契約の終了 契約から3ヶ月以降
運用プラン 資産保全重視
より安定
安定
やや安定
バランス
やや積極
積極
資産クラス 日本株式
外国株式
日本債券
外国債券
J-REIT
外国REIT
コモディティ
ヘッジファンド
債券総合戦略
複合資産戦略
手数料 ファンドラップフィー
+
信託手数料

 

資産継承を主眼においているため、資産保全重視型という最もリスクをとらないプランが用意されています。

ただ、正直高いファンドラップフィーを払ってほとんど利益が見込めない運用をする必要があるのかという疑問が残ります。

 

ダイワファンドラップ-ONLINE-

大和証券が提供する所謂ロボアドバイザーです。ウェルスナビやTHEOなどと同じですね。

一番低コストで簡単に運用できるので、もし利用するとしてもこのプランで十分だとおもいますが、リターンが高いかは疑問が残ります。(後述)

 

ダイワファンドラップ-Online-
契約金額 1万円以上1万円毎
契約の終了 契約から3ヶ月以降
運用プラン より安定
安定
やや安定
バランス
やや積極
積極
より積極
資産クラス 日本株式
外国株式(為替ヘッジあり/なし)
日本債券
外国債券(為替ヘッジあり/なし)
J-REIT
外国REIT(為替ヘッジあり/なし)
コモディティ
ヘッジファンド
手数料 一律1.1%(税込)

 

ダイワファンドラップの手数料形態

手数料形態以外のダイワファンドラップの手数料形態についてみていきたいと思います。

ダイワファンドラップの手数料はファンドラップフィーと信託手数料の二階建てとなっています。

 

ファンドラップフィーは資産運用を相談することに伴う費用となります。

所謂コンサルティングフィーですね。

 

ファンドラップフィー 資産保全重視 より安定 安定 やや安定 バランス やや積極 積極 より積極
1,000万円以下の部分 0.770% 1.100% 1.540% 1.540% 1.540% 1.540% 1.540% 1.760%
1,000万円超
3,000万円以下の部分
0.935% 1.320% 1.375% 1.430% 1.485% 1.540% 1.760%
3,000万円超
1億円以下の部分
0.715% 0.880% 0.990% 1.100% 1.210% 1.320% 1.485%
1億円超
3億円以下の部分
0.550%
(0.50%)
0.660% 0.770% 0.825% 0.880% 0.935% 0.990% 1.100%
3億円超
5億円以下の部分
0.550% 0.605% 0.638% 0.660% 0.682% 0.715% 0.770%
5億円超の部分 0.385% 0.418% 0.429% 0.429% 0.429% 0.440% 0.473%

 

バランスプランで8000万円を運用する場合のファンドラップフィーは以下となります。

 

〜1000万円まで 15.4万円
1000万円〜3000万円部分 28.6万円
3000万円〜8000万円部分 49.5万円
合計 93.5万円
最終的なファンドラップフィー率 年率1.17%

 

さらにここに投資している投信の信託手数料が発生します。

投信は大和証券が提供している投信から選択となるので基本的に年率1.0%-2.0%と考えた方がよいでしょう。

つまり、合計すると年率3%以上の手数料が発生するということになります。

 

ダイワファンドラップの運用実績を他のファンドラップ と比較

ダイワファンドラップ は様々なプランがあるので、全てに対してリターンを出すのは不可能です。

ただ、金融庁が各ファンドラップ のデータを発表してまとめてくれています。

 

2022年末までの運用成績は?

以下が金融庁が公表しているファンドラップの運用成績です(バランス型)。

過去3年(2020-2022年末) 過去5年(2018-2022年末)
シャープレシオ 年率リターン シャープレシオ 年率リターン
楽ラップ 0.16 1.50 0.23 2.00
ダイワファンドラップ 0.26 2.40 0.22 1.80
三井住友信託ファンドラップ (SMA) 0.24 2.10 0.20 1.60
野村SMA (エグゼクティブラップ゚) 0.14 1.20 0.17 1.20
水戸ファンドラップ 0.30 2.50 0.17 1.20
いちよしファンドラップ 0.22 2.10 0.16 1.50
SMBCファンドラプ 0.21 1.70 0.14 1.00
アイザワファンドラップ 0.15 1.40 0.14 1.10
日興ファンドラップ 0.24 2.30 0.13 1.10
ダイワファンドラッププレミアム 0.12 1.10 0.12 1.00
野村ファンドラップ 0.12 1.10 0.12 0.90
Mizuho Fund Wrap 0.07 0.60 0.12 0.90
みずほファンドラップ 0.10 0.80 0.10 0.70
ウェルススクエアファンドラップ 0.06 0.40 0.09 0.50
りそなファンドラップ ▲ 0.37 ▲ 2.2 ▲ 0.18 ▲ 0.9
東海東京ファンドラップ ▲ 0.83 ▲ 4.6 ▲ 0.49 ▲ 2.4
ダイワSMA ▲ 0.34 ▲ 2.7 ▲ 0.52 ▲ 3.7
MUFGファンドラップ ▲ 0.68 ▲ 3.3 ▲ 0.57 ▲ 2.3

 

5年の運用成績はなんと楽天証券の楽ラップが首位です。次いでダイワファンドラップ、SMBC、野村と続きます。

コロナバブル相場などがあったにも関わらず、年率2%以下には筆者は言葉を失いました。

りそな、東海東京ファンドラップ、ダイワSMA、MUFGファンドラップに関してはなんとマイナスです。

20年に一度のバブル相場でマイナスリターンとなっているのです。大手金融機関が運用するので安心、ということにはならないことがよくわかったかと思います。

 

2021年末までの運用リターン

バブル相場は2021年末まででしたので、ほぼ全てのファンドが運用成績の天井というタイミングでのリターンが以下です。

ダイワプレミアムが6%程度のリターンとなっていますが、上記の通り2022年以降は大きく下落してしまったことがよくわかりますね。

 

年間費用 過去3年
2019年〜2021年末

手数料控除後年率リターン
過去5年
2017年〜2021年末

手数料控除後年率リターン
ダイワファンドプレミアム 1.43 8.09 5.99
楽ラップ 0.72 10.39 6.47
ON COMPASS 0.00 11.87 6.87
野村SMA (エグゼクティブラップ) 1.05 7.60 3.99
野村ファンドラップ 1.16 7.84 4.26
ダイワファンドラップ 1.54 8.23 4.74
SMBCファンドラップ 1.49 6.73 4.11
ウエルススクエアファンドラップ 1.38 5.11 2.72
日興安堵ラップ 1.32 7.70 4.11
水戸ファンドラップ 2.20 6.56 3.08
みずほファンドラップ 1.65 5.76 3.18
三井住友信託ファンドラップ  (SMA) 1.65 7.15 3.35
いちよしファンドラップ 2.02 7.47 4.00
ダイワSMA 2.20 3.60 2.23
MUFGファンドラップ 1.54 1.18 0.90
東海東京ファンドラップ 1.65 1.87 0.64

参照:「国内運用会社の運用パフォーマンスを示す代表的な指標(KPI)の測定と国内公募投信についての諸論点に関する分析」の公表について

 

ダイワファンドラップ プレミアムは2021年末までの過去3年で8.09%、過去5年で5.99%と良い成績を残しています。

ただ、2017年から2021年末は市場が非常に堅調に推移した時期でもありました。

 

この5年間で全世界の株式に投資しているVTは2017年の最初に$60から2021年末までに$106まで上昇しました。

年率に直すと13%のリターンになります。かなり好調な時期の追い風参考記録であるということは考慮に入れる必要があります。

 

VTの株価推移

 

一方2016年時点にリサーチ会社が公表しているデータによると以下の通りとなります。

つまり以下は2016年までのリターンのデータとなります。

 

ファンドラップ ネットリターン
①(=②-③)
過去の運用実績② 手数料③
SMBCファンドラップ 8.068% 年率9.58% 1.512%
三井住友信託ファンドラップ 4.688% 年率6.20% 1.512%
野村ファンドラップ 4.569% 年率5.93% 1.361%
ダイワファンドラップ 2.855% 年率4.367% 1.512%
日興ファンドラップ ▲2.176% 年率▲0.88% 1.296%
みずほファンドラップ ▲3.440% 年率▲1.82% 1.620%

 

ダイワファンドラップ のリターンは2008年からなのですがリーマンショック後の上げ相場で年率2.85%というのは正直物足りないですね。

 

2022年以降のリターンが厳しい理由とは?

上記でも2022年以降は厳しくなったのが見てとれると書きました。

2022年に入ってからインフレに対応するために中央銀行が金利を引き上げていることにより株式も債券も下落しています。

2023年には株式は少々回復していますが、2023年の7月以降は再び下落基調に転じています。

 

また、金利が上昇していることで債券価格は下落しています。(わかりづらいですが、債券価格は金利が上昇すると下落します。)

代表的な債券ETFであるTLTも2022年に入ってから148ドルから90ドル台まで約40%下落しています。

 

2022年以降の債券と株式のリターン

 

そして、この傾向は現在進行中で終わりは見えていません。なぜならインフレがおさまっていないからです。

株も債券も金利上昇でREITも全て落ちる状況では、いくら分散していても今後も厳しい見通しとなります。

 

最悪の場合、この株式も債券も軟調な相場は2020年代を通して継続する可能性があります。

理由としては現在と同じインフレが発生した1970年代の例があるからです。

1970年代は現在と同じインフレが発生し、3回にわたってインフレが波のように押し寄せて金利が上昇していきました。

 

1970年代と2020年代のインフレ率の推移

 

2023年に入って一旦はインフレは低下していきました。しかし、粘着性の高いサービスインフレは一向に沈静化する気配を見せません。

以下の黄色がサービスインフレですが2022年から殆ど平行移動しています。2023年は主にエネルギー価格の下落によってインフレが低くなっているように見えていたのです。

 

米国のインフレの内訳

 

ここからエネルギー価格が反発していくとインフレ2波の到来となります。まだまだインフレとの戦いは先の長いものになることが想定されます。

株式と債券に主に分散投資をしているファンドラップの苦難の時は続く可能性が高いといえるでしょう。

 

更に安定して高いリターンを見込める選択肢

折角プロに一任するのであればファンドラップより魅力的な選択肢があります。

それが、筆者のポートフォリオの主軸をなしているヘッジファンドです。

 

ヘッジファンドは株や債券が下落する局面でも安定したリターンをだして機関投資家や富裕層から選好されています。

以下の通りITバブルの崩壊やリーマンショックも乗り切り年率10%程度で安定したリターンを積み重ねています。

市場環境に影響をうけず高いリターンを叩きだすヘッジファンド

 

一度預けたらお任せという点でファンドラップ と同じでリターンが優れている上位互換といったところですね。

以下では筆者が投資しているファンドを含めて国内の投資家が投資できるヘッジファンドをランキング形式でお伝えしていますのでご覧いただければと思います。

 

 

ダイワファンドラップ の口コミや評判

口コミについては口コミサイトで以下のようなものがありました。

良い口コミ

良い口コミに関しては、資産運用を任せることができる手軽さにフォーカスしたものが多くなっています。

 

大手の証券会社が提供しているという安心感が大きいアドバイザーです。投資におけるプロセスをほぼ全て自動で行ってくれるので、自分で決定する手間が省けます。銘柄についてさほど詳しくなくても投資をはじめることができます。自動で任せられる部分が多い分、手数料が割高になっているように感じました。しばらくはこちらを使って勉強をしたいと思います。パソコンやスマホを使って、オンラインでの手続きも簡単なので始めやすかったです。解約には契約終結から三ヶ月後になるので、短期で試したい方は注意が必要です。

 

わからないことがあったら実際の店舗に行って相談出来ることが良い点だと思います。大和証券は店舗も多いですしね。

元々、私は将来のために預貯金はしていたのですが、証券投資という資産運用は考えていませんでした。
しかし、シミュレーションやヒアリングをした結果、証券や債券など、分散投資を行った方が預貯金で得られる金利よりも利率が良いことがわかりました。

 

悪い口コミ

最終的に元本割れしている方が結構いらっしゃる様子で不満を述べられている方が多い印象です。

 

他の方の口コミにあったように都合の悪いことはいわないで完全にカモにされました。これなら、銀行の低利息の普通預金に入れていたほうがよっぽど元本割れもなかった。
3ヶ月ごとの手数料もばかにならないし信頼して相談したのに、これなら一つの銘柄の株を買えば良かった。

 

大和証券 ラップはコストが高いので 5年所有しているが 元本割れ 強引な営業マンにかもにされないように 注意してください。

 

 

まとめ

ダイワファンドラップは大和証券が提供しているファンドラップサービスです。

2022年末までのリターンはダイワファンドラップのみならず、ファンドラップ業界全体でひどい有様です。

 

営業を頑張るよりも、運用チームの編成を考えることにリソースを使った方が良いのではないかと筆者は思います。

折角、資産運用をプロに任せるのであれば、安定して高いリターンをだせる投資先を選択しましょう。

終わりに:下落を回避して安定的に高い利回りで資産形成する方法

 

 

「資産を他の人よりも大きく増やすためには?」

一部の人は、上場小型ベンチャー株に全力投資し、株価の急騰を狙ったり、信用取引でレバレッジをかけることを考えるかもしれません。

あるいは、仮想通貨の草コインに投資して、一発逆転を夢見ることもあるでしょう。しかし、こうしたアプローチでは一生資産を増やすことはできません。

 

むしろ、大きな損失を被るリスクが高いのです。短期的な大儲けを狙うことは、同時に大きな損失を招く可能性があり、それは投資というよりもギャンブルに近いものです。

資産運用において最も重要なのは、「小さなリターンでも確実にプラスを積み重ねる」ことです。時間をかけて複利の力を活かすことが、安定した資産増加の鍵となります。

世界一の投資家と称されるウォーレン・バフェット氏も、以下の2つのルールを最も重要としています。

 

ルール1. 絶対にお金を損しないこと。

ルール2. 絶対にルール1を忘れないこと。

 

「損をしない」「プラスリターンを確実に積み重ねる」という考え方が、資産運用の基本です。「クラシック」かつ「質実剛健」な資産運用を心掛けましょう。

私も長年にわたり資産運用を続けてきましたが、この哲学に基づいた投資を実践するようになってから、資産の増加スピードは驚くべきものとなりました。

このアプローチを採用しているファンドをいくつかまとめましたので、ぜひ参考にしてみてください。

 

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