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日興レジェンドイーグルファンドを評判や運用実績を含めて徹底評価!資産成長コースと毎月決算コースと円ヘッジコースの違いについても解説!

日興レジェンドイーグルはヘッジファンド型の運用を行う評判の投資信託です。

日興と名前を冠していますが、実態はファーストイーグル・インベストメント・マネジメント社が運用するファンドに投資する形式で運用されています。

 

本日は日興レジェンドイーグルについて、どのような投資信託なのかという点をわかりやすくお伝えしていきたいと思います。

 

運用を担当するファースト・イーグル・インベストメント・マネジメント社とは?

ファースト・イーグル・インベストメント・マネジメントは1803年に設立された歴史ある米国の独立系運用会社です。運用資産残高は11兆円となっています。

 

ファースト・イーグル・インベストメント・マネジメント社

ファースト・イーグル・インベストメント・マネジメント社

 

日興レジェンドイーグルが投資するファンドはファーストイーグル社のグローバル・バリュー・チームが運用する「アムンディ・ファースト・イーグル ファンドシリーズ」です。

日興レジェンドイーグル意外に以下の投資信託が運用されています。

 

✔︎ ワールド・バリュー・アロケーション
✔︎ アムディ・デュアル・バリュー・アロケーション
✔︎ アムディ・グローバル・ストラテジー株式ファンド

 

 

世界の割安銘柄に投資を実行する

日興レジェンドイーグルが投資対象としているのは新興国を含めた世界全体の株式です。現在の世界の時価総額のシェアは以下となっています。

 

世界の時価総額の構成

国別組み入れ比率
米国 62.70%
日本 5.40%
イギリス 3.30%
カナダ 2.60%
フランス 2.50%
スイス 2.20%
インド 2.00%
ドイツ 1.90%
台湾 1.80%
オーストラリア 1.60%

 

 

 

結果として後で構成上位銘柄を紹介しますが、多くを米国の銘柄が占めています。世界の株式市場は米国を中心に動いていることが実感できます。

日興レジェンドイーグルでは伝統的なバリュエーション分析だけでなく、フリーキャッシュフローや独自の財務分析を行い銘柄を厳選していくそうです。

 

構成上位10銘柄

以下は2024年7月末時点での日興レジェンドイーグルの構成上位10銘柄となります。

 

日興レジェンドイーグルの構成上位銘柄

 

見事なまでのコモディティポートフォリオです。金ETFが10%組み入れられています。

以下は過去からの構成上位銘柄の変化の推移です。オラクルやエクソンモービルやメタやフィリップモリスやコムキャストなど長期投資を実践していることがわかりますね。

 

2024年7月末 2022年2月末 2021年8月末
1 金ETF 金ETF 金ETF
2 オラクル オラクル オラクル
3 アルファベット エクソンモービル コムキャスト
4 メタプラットフォームズ コムキャスト エクソンモービル
5 エクソンモービル ブリティッシュ・アメリカン・タバコ フェイスブック
6 HCAヘルスケア シュルンベルジェ フィリップ・モリス
7 SLB フィリップ・モリス グループ・ブリュッセル・ランパード
8 フィリップモリス メタプラットフォームズ ダノン
9 コムキャスト CHロビンソン・ワールドワイド ブリティッシュ・アメリカン・タバコ
10 エレバンス・ヘルス フィナンシエール・リシュモン CHロビンソン・ワールドワイド

 

 

国別の構成比率は以下となります。

 

銘柄 比率
米国株式 43.2%
欧州株式 18.2%
日本株式 6.6%
その他株式 8.8%
金関連 14.5%
債券 0.0%
現金 8.6%

 

株式全体は77.2%なので、米国株式の全株式の比率は54.6%となります。

世界の時価総額に占める米国の比率である58%とほぼ等しくなります。

 

特徴的なのは金関連に12%の比率を割いていることです。金は株式や債券といった伝統的な資産と異なる動きをするオルタナティブ資産です。

金を組み入れることでポートフォリオに安定感を出すことを目的としていると月次報告書にも記載されています。

 

 

資産成長コースと毎月決算コースと円ヘッジコースの違い

日興ジェンドイーグルには以下の3つのコースが存在しています。

✔︎ 資産成長コース
✔︎ 毎月決算コース
✔︎ 円ヘッジコース

それぞれの違いは以下の通りとなります。

 

決算回数 為替変動リスク
資産成長コース 年2回 あり 為替ヘッジを行わないため為替リスクを受け入れる
毎月決算コース 年12回 あり
円ヘッジコース 年2回 低減を図る 主要通貨に対して円ヘッジを行う

 

決算を行う毎に分配金を拠出することになるので複利効果が毀損されます。分配金を出す時に自動的に税金支払いが発生してしまいますからね。

→ 【CMAブログ】投資信託はやめとけ?おすすめしない?質の低いやばい投信を選んで大損しないために問題点を解説!

 

合理的に資産を増やしたいのであれば、資産成長コースか円ヘッジコースを選ぶことを推奨します。

個人的な考えとしては円にだけ集中するよりは通貨分散も行なった方がよいとかんがえていますので資産成長コースでよいと考えています。

以下の成績欄では資産成長コースを前提として話をすすめていきたいと思います。

 

 

日興レジェンドイーグルファンドの運用成績

気になる成績についてみていきましょう。銘柄選択リターンをみるために円ヘッジコースの成績をみていきます。

以下のように比較的安定した成績を出しています。ただ、リターンが著しく低いわけですが。

 

日興レジェンドイーグルファンドの運用成績

日興レジェンドイーグルファンド(円ヘッジコース)の運用成績

 

データとしてみると以下の通りとなります。10年でトータルリターンは2.45%と非常に低い数値となっています。

 

1年 3年
(年率)
5年
(年率)
10年
(年率)
トータルリターン 4.18% -0.28% 3.51% 2.45%
標準偏差 10.03 11.90 13.53 11.60
シャープレシオ 0.41 -0.02 0.26 0.21

 

トータルリターンは市場平均と同じ水準を出しながらお比較的低い標準偏差を実現しています。

とはいえ、以下の通り最大30%程度のドローダウンは覚悟しなければなりません。

 

平均リターン:2.45%
リスク(=標準偏差):11.60%

【68.3%の確率】

平均値±標準偏差の範囲に収まる

△9.15%(=2.45%-11.60%)

+14.05%(=2.45%+11.60%)


【95.4%の確率】

△20.75%(=2.45%-11.60%×2)

+25.65%(=2.45%+11.60%×2)

【99.7%の確率】

平均値±(標準偏差×3)の範囲に収まる

△32.35%(=2.45%-11.60%×3)

+37.25%(=2.45%+11.60%×3)

 

他にも魅了的な選択肢はいくらでもあります。以下では安定して年率20%のリターンを狙えるファンドについても取り上げていますので参考にしていただければと思います。

 

 

日興レジェンドイーグルの掲示板での口コミや評判

日興レジェンドイーグルの掲示板は閑散としています。現在2024年の8月末ですが、2020年の書き込みを最後に途絶えています。

成績が芳しくないので見放されているのかもしれません。

 

2020年3月を最後に書き込みが途絶える日興レジェンドイーグルの掲示板

 

 

まとめ

日興レジェンドイーグルファンドはヘッジファンド型の運用を行うファンドとして運用されています。

たしかにオルタナティブ資産の一つである金を組み入れてはいますが、その他の運用手法は基本的なバリュー株ファンドと変わらぬ内容となっています。

現金を一定比率持っていることと、金の保有で価格の値動きは指数より抑えられておりリスクは低いですが、それでもコロナショックなどの暴落時にはしっかりとダメージを負っています。

終わりに:下落を回避して安定的に高い利回りで資産形成する方法

 

 

「資産を他の人よりも大きく増やすためには?」

一部の人は、上場小型ベンチャー株に全力投資し、株価の急騰を狙ったり、信用取引でレバレッジをかけることを考えるかもしれません。

あるいは、仮想通貨の草コインに投資して、一発逆転を夢見ることもあるでしょう。しかし、こうしたアプローチでは一生資産を増やすことはできません。

 

むしろ、大きな損失を被るリスクが高いのです。短期的な大儲けを狙うことは、同時に大きな損失を招く可能性があり、それは投資というよりもギャンブルに近いものです。

資産運用において最も重要なのは、「小さなリターンでも確実にプラスを積み重ねる」ことです。時間をかけて複利の力を活かすことが、安定した資産増加の鍵となります。

世界一の投資家と称されるウォーレン・バフェット氏も、以下の2つのルールを最も重要としています。

 

ルール1. 絶対にお金を損しないこと。

ルール2. 絶対にルール1を忘れないこと。

 

「損をしない」「プラスリターンを確実に積み重ねる」という考え方が、資産運用の基本です。「クラシック」かつ「質実剛健」な資産運用を心掛けましょう。

私も長年にわたり資産運用を続けてきましたが、この哲学に基づいた投資を実践するようになってから、資産の増加スピードは驚くべきものとなりました。

このアプローチを採用しているファンドをいくつかまとめましたので、ぜひ参考にしてみてください。

 

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