掲示板で評判の野村世界業種別投資シリーズ(世界半導体株投資)を徹底評価!今後の見通しは?

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掲示板で評判の野村世界業種別投資シリーズ(世界半導体株投資)を徹底評価!今後の見通しは?

2023年の生成AIバブルが発生してからNVIDIAを始めとした半導体企業の株価が大きく上昇していきました。

最も有名な半導体の指数であるフィラデルフィア半導体株指数は1.5年で2倍以上に上昇しています。

 

SOX指数の株価推移

 

このような状況下で日本の半導体に投資を行う投資信託も人気を博しています。

その中で最も人気のある投資信託が今回紹介する野村世界業種別投資シリーズ(世界半導体株投資)です。

今回は野村世界業種別投資シリーズ(世界半導体株投資)について以下の点を分析していきたいと思います。

 

  • どのような投資信託なのか?
  • なぜ生成AIの隆盛で半導体銘柄が上昇してきたのか?
  • 生成AIはバブルなのか?野村世界業種別投資シリーズ(世界半導体株投資)の今後の見通しは?

 

野村世界業種別投資シリーズ(世界半導体株投資)はどのような投資信託なのか?

まず野村世界業種別投資シリーズ(世界半導体株投資)がどのような投資信託なのかお伝えしていきます。

野村世界業種別シリーズの一角

野村世界業種別投資シリーズ(世界半導体株投資)と書いてあることから分かる通り野村世界業種別投資シリーズの1つです。

野村世界業種別投資シリーズは世界金融株投資、世界半導体株投資、世界資源株投資、世界ヘルスケア株投資、マネープールファンドの5つが存在しています。

 

5つの野村世界業種別投資シリーズ

 

世界とついていることから分かる通り、投資対象は日本の企業だけではなく世界の企業ということになります。

世界半導体株棟しは各種半導体製品、製造装置など分野別にみた需給見通しや半導体製品の最終的な需要先の事業環境や各国のマクロ投資環境を考慮して投資先を選定するとしています。

つまり、インデックスに連動する成果を目指すインデックス投資ではなく、インデックスに対してプラスのリターンをねらうアクティブ投信ということですね。

→ アクティブファンドはやめとけ!?インデックス型投信とどっちがおすすめ?成績や手数料を中心に金融庁データをもとに徹底比較!

 

野村世界業種別投資シリーズ(世界半導体株投資)のベンチマークとは?

アクティブ投信ということはベンチマークとするインデックスが設定されています。

つまり、ベンチマークに対してプラスのリターンを目指すということです。

 

野村世界業種別投資シリーズ(世界半導体株投資)がベンチマークとしているインデックスは「MSCI All Country World Semiconductors & Semiconductor Equipment(税引後配当込み・円換算ベース)」です。

以下はドル建の同指数の推移です。(円換算は野村が独自におこなって算出しています。)

MSCI All Country World Semiconductors & Semiconductor Equipmentのチャート

年次リターン
2016年 29.91%
2017年 41.31%
2018年 ▲12.41%
2019年 55.45%
2020年 51.87%
2021年 44.90%
2022年 ▲36.67%
2023年 78.35%

 

構成上位銘柄

野村世界業種別投資シリーズ(世界半導体株投資)の構成上位銘柄をMSCI All Country World Semiconductors & Semiconductor Equipmentの上位銘柄と比較したものが以下となります。

 

世界半導体株投資 ベンチマーク
1位 NVIDIA 29.2% NVIDIA 30.38%
2位 BROADCOM 12.2% TSMC 11.81%
3位 TSMC 10.2% BROADCOM 11.38%
4位 QUALCOM 5.6% ASML 6.65%
5位 APPLIED MATERIALS 5.5% AMD 4.22%
6位 MICRON TECHNOLOGY 4.8% QUALCOM 3.58%
7位 KLA CORP 4.4% APPLIED MATERIALS 3.16%
8位 SK HYNIX 3.8% TEXAS INSTRUMENTS 2.85%
9位 MARVELL TECHNOLOGY 3.8% MICRON TECHNOLOGY 2.34%
10位 ASM INTERNATIONAL 3.6% LAM RESEARCH 2.25%
10銘柄合計 83% 78%

 

ほとんど構成は似ていますが、NVIDIA単体で30%をしめているのは驚きですね。

そして、上位10銘柄で両者とも約80%を占めているのが特徴となっています。上位銘柄に大きく偏った構成となっているということです。

 

ベンチマークと比較した運用成績

それでは肝心な野村世界業種別投資シリーズ(世界半導体株投資)の運用実績についてみていきましょう。

野村世界業種別投資シリーズ(世界半導体株投資)は2009年8月に運用が開始となってから分配金再投資前提で27倍となっています。

ただ、これは配当金を税金を徴収されずに再投資した前提で実際はこれほど高いリターンにはなりません。分配金を出した瞬間に20.315%の税金が発生しますからね。

 

野村世界業種別投資シリーズ(世界半導体株投資)の運用実績

 

 

そして、肝心のベンチマークには大きく劣後した成績となってしまっています。アクティブ投信としてはイマイチですね。

しして値動きの激しさも大きなリスクですね。2021年から2022年にかけて40%ほど下落しています。そのほかにも2014年から2016年にかけても30%ほど下落していますね。

このようなテーマ型投信というのは投資するタイミングがなにより重要なのです。

タイミングに依存せずに安定して20%の高いリターンを享受したいという方はヘッジファンドという選択肢がおすすすめとなります。

精神的安定を保ちながらインデックスよりも高いリターンを確保することが可能となります。

 

 

 

なぜ生成AIの隆盛が半導体銘柄の株価上昇につながっているのか?

ここまで野村世界業種別投資シリーズ(世界半導体株投資)についてお伝えしてきました。

ただ、以下の点を紐解く上でAIとの関連について考える必要があります。

  • 野村世界業種別投資シリーズ(世界半導体株投資)がなぜ上昇しているのか?
  • 今後の見通しはどうなっているのか?

 

そもそも生成AIとは何なのか?従来のAIと何が違うのか?

そもそも生成AIと従来のAIの何が違うのかわからないという方もいらっしゃるかと思います。

質問に対して従来のAIは今までのデータから検索して該当箇所を羅列して回答していました。一方、生成AIは検索をした上で自分で回答を作り出すことができます。

 

生成AIとAIの違い

 

生成AIは大きく以下の4つに分類されます。

 

分類 用途 具体的なツール
テキスト生成型 文章の構成、要約、プログラミング等々 ChatGPT
画像生成型 テキストによる指示で画像作成 Midjourney
動画生成型 テキストによる指示で動画作成 Gen-2
音声・音楽生成型 youtubeの音声を生成したり、音楽を生成 CoeFont CLOUD

 

なぜ生成AIで半導体の株価が上昇したのか?

では、なぜ生成AIが登場したことで半導体の株価が上昇したのでしょうか?

これは単純に生成AIの方が必要となる計算量が多くなるからですね。

 

生成AIによって急拡大しているにはAIアクセラレーション用のデータセンター向けGPUです。

GPU(Graphic Processing Unit)というのは画像や映像を速く綺麗にモニターに映すのに必要不可欠な装置で、さらにビッグデータを瞬時に大量計算する処理にも優れています。

この後者の性能が得に生成AIにとっては必要不可欠となっているのです。

 

そして、NVIDIAはAIの開発プラットフォームを以下の仕組みを通じて実質的に支配しています。

 

NVIDIAの強み

 

これがNVIDIAが一時的とはいえマイクロソフトとアップルを抜き世界第一位の時価総額になった所以ですね。

生成AIがでてきてから株価は10倍になっています。

 

NVDAの株価推移

 

掲示板での口コミや評判

2024年7月に入って半導体銘柄が下落しているので、基準価額も下落しており不安になっている方が多い状態となっています。

その裏返として祈りを込めた投稿が増えています。こういう時は大抵危険なサインですね。

 

ここと SOXは本当に面白いです。
株 ほどではないですが、投資信託とは思えない 値幅で動きます。ごめんなさい、根っからのギャンブル好きです。
でも上がると信じているからこそ ホールドしています。

 

チャート見たけど気が付けば75日線近くまで下落していたのにはびっくりした
それにこのファンドに限らないけど全体的な傾向として初心者は25日線よりも下で買い増しするのが比較的無難な感じがする

 

チャート見たけど気が付けば75日線近くまで下落していたのにはびっくりした
それにこのファンドに限らないけど全体的な傾向として初心者は25日線よりも下で買い増しするのが比較的無難な感じがする

 

野村世界業種別投資シリーズ(世界半導体株投資)は為替ヘッジを行っていないので、為替の動向も重要になってきます。

為替が円高になるとリターンも毀損するので、為替の心配をする声も多くなっています。

 

たった2日で1円67銭ほどの
円高に進みましたね。
最近は動くときは急激なので
為替は安定してほしいです。

 

為替に関しては見通しの項目でお伝えしていきます。

 

 

野村世界業種別投資シリーズ(世界半導体株投資)の今後の見通し

では肝心な今後の見通しについてお伝えしていきたいと思います。

以下の3つの観点で今後は厳しい環境が続くかと思います。

 

AIはバブルの様相を呈している

AIがバブルかどうかというのをまず考える必要があります。

現在NVIDIAのAI向けのデータセンター部門の売り上げは年間135兆円という規模になっています。

NVDAのAI向けの売り上げ

 

AIがバブルでないという場合は、この売上に見合うだけの生成AIを提供している企業の売上が必要になってきます。

しかし、現状ChatGPTを提供しているOpenAI社ですら1兆円にみたない規模の売上しかありません。

今後、爆発的に増加することはあるかもしれませんがGAFAMが提供するAIサービスなどを合わせても10兆円程度となっています。

 

つまり、現時点ではかなりAI需要を先取りした株価になってしまっているのです。

そのため、時間調整なのか値幅調整なのかはわかりませんが、ここから今までの速度を維持して上昇していくというのは正直いって考えにくいです。

 

米国は今後景気後退が見込まれている

米国は2022年から発生したインフレと、それに伴い高金利によって国民生活はボロボロになっています。

現在は失業率も増加傾向にあり、2024年末時点でのリセッション確率はリーマンショック時を超える水準になっています。

非常に高くなっているリセッション確率

 

景気停滞となると、企業の収益が減少するので株価には下押し圧力になります。

 

しばらくは円高調整が見込まれる

野村世界業種別投資シリーズ(世界半導体株投資)は為替ヘッジを行っていないので円安になればリターンが増加しますが、円高になればリターンが減少します。

ドル円は日米金利差の拡大を背景に160円まで上昇してきました。

 

ドル円は日米金利差に連動

ドル円は日米金利差に連動

 

しかし、米景気が失速する可能性がでてきてから米金利が低下して日米金利差は縮小しています。

ここからは暫く円高傾向が続くと考えられます。長期的には円安に向かっていくと思いますが。

 

まとめ

今回のポイントをまとめると以下となります。

 

  • 野村世界業種別投資シリーズ(世界半導体株投資)は世界の半導体や半導体製造装置を組み入れている
  • NVIDIAだけで30%、上位10銘柄で80%を組み入れている
  • ベンチマークにはリターンが劣後している
  • 値動きの幅が激しくリスクが高い
  • AIは既にバブル水準で今後はこのペースで伸びていくのは難しい

 

テーマ型の投信はタイミングが全てです。いま、この状況で野村世界業種別投資シリーズ(世界半導体株投資)へ投資するのはリスクが高いと筆者は考えています。

市場環境に依拠せずに安定したリターンを積み上げることができるファンドに投資を行い長期複利運用で資産を増大させていくのが無難です。

終わりに:下落を回避して安定的に高い利回りで資産形成する方法

 

 

「資産を他の人よりも大きく増やすためには?」

一部の人は、上場小型ベンチャー株に全力投資し、株価の急騰を狙ったり、信用取引でレバレッジをかけることを考えるかもしれません。

あるいは、仮想通貨の草コインに投資して、一発逆転を夢見ることもあるでしょう。しかし、こうしたアプローチでは一生資産を増やすことはできません。

 

むしろ、大きな損失を被るリスクが高いのです。短期的な大儲けを狙うことは、同時に大きな損失を招く可能性があり、それは投資というよりもギャンブルに近いものです。

資産運用において最も重要なのは、「小さなリターンでも確実にプラスを積み重ねる」ことです。時間をかけて複利の力を活かすことが、安定した資産増加の鍵となります。

世界一の投資家と称されるウォーレン・バフェット氏も、以下の2つのルールを最も重要としています。

 

ルール1. 絶対にお金を損しないこと。

ルール2. 絶対にルール1を忘れないこと。

 

「損をしない」「プラスリターンを確実に積み重ねる」という考え方が、資産運用の基本です。「クラシック」かつ「質実剛健」な資産運用を心掛けましょう。

私も長年にわたり資産運用を続けてきましたが、この哲学に基づいた投資を実践するようになってから、資産の増加スピードは驚くべきものとなりました。

このアプローチを採用しているファンドをいくつかまとめましたので、ぜひ参考にしてみてください。

 

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